アナリティクス

2022年10月13日木曜日

最終章 地元に石はあるのか、愛知で石拾い |思い出その百九|

Google Translate is on the right (PC)

      


最終章|思い出その百九|


石拾いの旅|愛知県の海岸


2022年5月28日。

兵庫の海で石拾いを終え、一ヶ月ほど経とうとしていた。もっといろんな場所に石拾いに行きたいのだが、時間もお金もかかってしまう。いままで、近場で石拾いと言えば、出張ついでの神奈川か、TADAのいる福井だ。もっと気軽に石拾いに行きたい。
常日頃思っていることがある。それは、青森や新潟に住んで人がうらやましい、だ。
心の底からうらやましい。冗談抜きで石のために青森の物件を探し始めているほどだ。許されるのか、青森からのリモートワーク。多分ダメだろう。
毎日早朝や仕事終わりに海へ出かけ、錦石や薬石を拾う。その場で撮影してリリースする余裕も生まれるだろう。拾いたくなったらすぐに海へ行き波の音に癒されてもくもくと石を拾う。ああ、なんていい石生活なんだ。青森在住の石の方々、うらやましいよ。

もやもやと青森の物件をまだ探し、諦めかけ、現実逃避にインスタグラムでみなさんが拾われた石を眺めていたら、見知らぬ石が並ぶのアカウントがひとつ。非常にカラフルな石たち。錦石ではない。あまり見たことのない、チャートやこれは玉髄?気になってしまい、DMにてコンタクトをとることにした。

話がそれるが、最近インスタにアップされている石が気になると、フォローしていただいていることに甘え、すぐに石スポットについて、質問メッセージを送ってしまうことがよくある。石スポットは石の方々にとって、とても大切な情報。むやみやたらに聞くものではないと心ではわかっていても、どうしても勝手に手が動いて送ってしまう。申し訳ありません、石の方々。それで不快な思いをされた方もいるでしょう。申し訳ありません。皆が、石で繋がりたいわけではない、静かに人知れず石を拾いたい人もいる、自分の石世界を荒らされたくない人もたくさんいる。今後は私から石について聞くのは極力やめようと思う。多分。どうか石のみなさま、もし良い海岸があったら積極的に教えてくださいませ。他言はいたしません。(結局知りたい)

話をもどす。カラフル石のアカウントの方にDMを恐る恐る送ってみた。すると、すぐにお返事をいただき、ほっとするとともに、石スポットについては驚きの答えが。

カラフルさん「お尋ねの件、わたしはほぼ全ての石を愛知の海で拾っています。」

What?!

もう一度読んでみよう。

「わたしはほぼ全ての石を愛知の海で拾っています。」

ありえない、、。

カラフルさん「〇〇海岸や〇〇海岸でよく拾っています。」

そんなバカな。これは夢だ。6年以上、愛知には石は無いと諦めて生きてきた。絶対に無いと。あっても駐車場とも呼べないボロボロの石しかないと。なんかこわい。嘘ですよね?

カラフルさん「お尋ねの投稿の石も〇〇海岸で拾ったものです。」

この素晴らしい石たちが?この発色の良い石が?愛知で拾えるだと、、?

カラフルさん「庄内川はあまりおすすめできません。」

はい、それは知っています。
この方、愛知の石スポットを熟知している、、。


気がついたら愛知の海の最寄駅にいた。なぜか庭を見つめていた。
まだ信じられない。カラフルさんがおっしゃるには、色とりどりのチャートや玉髄、瑪瑙だって拾えるらしい。こわい、期待からの絶望がこわい。

ぶるぶる震えながら歩き、海岸についた。駅からかなり近い。これは便利な場所にあるぞ、とまだ石ひとつも拾っていないのに石スポット評価が1アップ。
草木が茂る海岸、景観も悪くない。人もほとんどいない。石スポット評価2アップ。
私の知っている愛知の海といえば、夏にはやたらとイベントが開催され、毎日重低音の効いた音響が鳴り響くパリピ・ヤンキーの巣窟、海水はカプチーノのように泡立ち、チャコールグレーに濁りきった、「日本チャラついた海ランキングBEST3」に余裕のランクインをするであろうすばらしい海だ。

この海はどうだ。
磯の香りが少し強く、若干のグレー味はあるものの、とても汚いわけではない。福井の海と比べるともちろん汚いが、愛知の海にしてはまだましな方。御前崎海岸や、江ノ島の海、といったところだろうか。(何だかいろいろ怒られそう)あまり記憶にないので適当に書いている。

さて、そんなことより肝心の石だ。きれいな海岸でないといい石が拾えないわけでもない。拾えない確率は高いが例外だってある。カラフルさんを信じて、石拾い開始。

ころころころ〜。

石。まず石がある。よかった。愛知の海なので、ハードルが下がりきっている。いつもは期待値が高すぎてがっかりすることもよくあるのだが、今回は全く期待をしていない。
愛知の海に石。それだけで、ありがたや〜。

貝殻の破片でよくわからないが、石が結構ある。ぱっと見は、茶色の石が多い印象。グレーの石が集まる駐車場ではない。愛知の海、駐車場ではない。ありがたや〜。

とても気持ちの良い海だ。さっきそんなに綺麗ではないと散々書いておいてなんだが、天気も良くきらきら輝くしぶきと波の音。気温もちょうど良い。おそらくチャート(堆積岩)と、ごろごろと玉髄らしき石がたくさん転がっている。悪くない、悪くないぞ。

引き続き貝にまみれて写真ではいまいち石の様子がわからないが、結構良い。愛知で拾えることの喜び、あまり他ではみることのない石の面々。
黙々と拾う。一つ気がかりなのは没頭しすぎてまた波打ち際でのみ拾っていた。恐怖の濡れマジック。前回の兵庫で懲りたはずなのに、またやらかした。特にカラフルな石はとても発色がよくなってしまい注意が必要だ。玉髄も透き通ったようにとても魅力的にみえる。
もうなんでもいい、拾えることに、石の全てに感謝。まだまだ拾うぞ。

ころころころ〜〜。

そして、拾った石はこんな感じ。いいじゃないか。もちろん青森、新潟、福井には及ばない。だが大きさも手頃、見た目も多様、色もよし、密度もしっかりあって硬い。濡れマジックに怯えていたが、乾いても良い石がいくつかあった。愛知でこんな石が拾えるなんて、ちょっと感動している。

何故かもう一度並べて撮っている。配置が変わっているだけで、石の違いはほぼない。謎だ。そんなにも嬉しかったのか。

海も綺麗に見えてきた。

拾い終えたら電車ですぐ自宅へ帰ることができるので、石拾いにゆとりをもたらしている。遠方では時間の制限がある。あと30分、あと10分と、あせってしまって落ち着いて石拾いができないことがある。しかも、良い石がたくさん見つかる時に限って、そうなる。
日没までゆっくりと拾うことができる。地元の海岸で石拾いとは、こんなにも素晴らしいものだったのか。
もし地元が福井だったら、、ぐっ!TADAめ、こんなにも良い思いをしていたとはな。

また撮影。今度は石が違う。余裕のおかわり石拾いだ。

!? ちょっとまって。
上段真ん中の石。まさか。
まさかね。

結構長い時間、石を拾った気がする。そろそろ帰るとしますか。

良い眺め。


さよなら。

帰り道。





またすぐ行こう。愛知の石拾い。



海で拾った石|愛知県の海岸

あらためて並べた石たち。とてもいい。またしてもy写真が暗いがそのまま。インスタグラムで綺麗な写真をアップする。

きらきらしたグレーの石。形がミニカーのようでかわいい。天竜川河口にあった石に似ている。

茶と緑のぼかしグラデに細いこげ茶の線が美しい。

サーモンピンクが綺麗。この色の石、まだいくつか落ちていた。

やはり、これは珪化木。間違いない。まさか珪化木まで拾えるとは夢にも思わなかった。まだまだ計り知れないこの海岸。

グレーに茶色のびきびき。このタイプの石も多くみられた。

これもいい。

いい。

普通。

白ベースに黒い線が絶妙にからみつく石。これもいい。
愛知の海、やるな。
→いままでに拾ったいろいろな石

おわり。

次回は
ひょっとして愛知の海に青森を超える石があるのではないか?多分ない。
まだ見ぬ石トピアを目指し、自宅からまさかの自転車で出発!!





...................................

石の人について

...................................

今回の石の人のおすすめ

(2022 10/11)
HUNTER×HUNTER連載再開

...................................

おすすめの石の本

なんとなく気になる本

石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海


0 件のコメント:

コメントを投稿