アナリティクス

2020年6月13日土曜日

石拾い |石世界|

Google Translate is on the right (PC)


石の人

....................................

Toumo

....................................


石拾い

石拾いについてよく聞かれること


どうも、石の人です。
日頃の会話の中で、僕が海辺で石拾いをしていると言うと、
みなさん最初は戸惑うばかりです。
この人、、何言ってるの?? といった感じで。
話を進め、次第に慣れてくると、そのあとは質問の嵐。
なぜ石拾いをするのか、その石を一体どうするんだと、どんどん聞いてきます。
これから石拾いを始めたい人からも、時々質問をされます。

そんな質問に対して、自分なりの答えを書き記そうと思います。
読み終わったあと、石拾いって、なんか良さそう。と、
一人でも、少しでも、石拾いに興味をもっていただければ本望です。
なぜなら僕は石拾いを、
本当に素晴らしい趣味だと思っているからです。


目次
_



石拾いをしない人の質問

_
石拾い

1. なぜ石拾いするの?


素朴な疑問ですよね。
正直なところ、自分でもよくわかりません。
でも、よく考えてみるとみなさんも、
子供の頃に、川や海で石を拾った覚えはありませんか?
その延長にあると思ってください。
実は突き詰めるとそうとも言い切れないことに気づくのですが(どっちや
今ここでは、そうお伝えしておきます。

_
石拾い

2. 石拾いの何がいいの?


この質問を、石の人にしてはいけません。石否定だと思われます。
(石の人=石を拾う人 僕が勝手につくった言葉です。)
石拾いの良さですか。上記の質問とも通ずる、実は深い質問ですね。
なぜ山登りをするのか、なぜ走るのか、そういった問いに近い気もします。
しかしこれらの答えはいたってシンプルで、体を動かしたい、またはストレス発散、自然と触れ合いたい、などでしょうか。
割とすべて石拾いにも通じますよ。そんなことはないですか。僕は基本海で拾うので、それはとても静かで、落ち着く時間を過ごせる趣味だと思っています。また、激しい運動ではないので、ご年配の方や小さいお子さん、体調があまりすぐれない方でも楽しめます。ひらたく言ってしまうと、癒しの趣味でしょうか。
それに加え、想像力と選ぶ楽しさが石拾いの醍醐味でもあります。それは石拾いの基準はなに?拾った石をどうするの?で後述します。

_
石拾い

3. 石拾いのきっかけは?


子供の頃から石拾いが好きで、大人になるにつれ忘れかけていた石への思いが、ある日突然、同僚がなぜか会社に持ち込んだ石によって、呼び覚まされたのです。

_
石拾い

4. 石拾いの基準は一体なに?


石日記をご覧になった方には理解いただけるかもしれませんが、基準は全くないようであるような、人それぞれ違うような共通の部分もあるような。とても曖昧でそれが故に興味深いものです。
あまり深く考えず、好きなように、思うがままに拾ってください。直感を信じて、これだ!と思うものを拾ってください。
ですが、恐らくその気持ちが沸き起こらないので、みなさん石を拾わないのでしょう。
必ずその気持ちが沸き起こるのであれば、日本中、世界中の石が激減しているはずですから。それは大変な事態です。
なので無理に石を拾おうとしないでください。いや、しないでしょう。
でも、このブログに偶然たどり着き、今この記事を読んでしまっているあなた、石、、だと?え、、まだわからない、、。わからないが、、!少し興味がある、、、、!、、あ、、る?
と言う方々のために、すごく乱暴に決めつけた、いい石の基準をお伝えします。
1、丸っこい 2、すべすべした触り心地 3、模様がある 4硬い
この4つをクリアした石達を10個ほど砂浜に並べたら、ちょっといい感じになると思います。
しかし、拾い始めて愕然とするでしょう。上記4つをクリアすることが、いかに困難かを。それに気づいた瞬間、あなたの石拾いの旅は始まっているのかもしれません。もし、すぐにいい感じの石を10個揃えることができたなら、あなたは天才か、津軽に住んでいるのでしょう。

_
石拾い

5. 変人扱いされない?


そう思っている質問ですよね。
正直なところ、結構変人扱いされます。

_
石拾い

6. 石拾いってブームなの?


石ブームはきていると、確信しています。
周りには、虚言だと言われます。
お金や物の価値が曖昧になってきているこの時代に、割とフィットした趣味ではないかと思います。
質問からそれますが、たまに、石拾いはタダでできる趣味だからいいねえ。と言われることがありますが、旅費がかかります。
タダの趣味がお好みならば、近所でジョギングや散歩をオススメします。海の近くにお住いの方は、ついでに石も拾えて、羨ましい限りです。

_
石拾い

7. 拾った石をどうするの?


これはかなり重要なポイントです。知っているかどうかで、石拾いを継続するか否かが分かれます。
まず、石拾い前から拾った後までの流れ、楽しめるポイント9をご説明します。

1、これから石拾いが待ち受けているであろう旅
2、石拾いのスポット探し
3、石拾い
4、少し休憩に海を眺める
5、また拾う
6、持ち帰る石を並べて選抜(楽しい)
7、帰り道の石トーク
8、家で石を洗って並べる
9、誰かに披露する

いかがでしょうか。実に有意義な趣味だと思いませんか。
9の後は、部屋のどこかに転がしておいて、たまに触っては、拾った海に思いはせるのが通常の楽しみ方です。(たぶん)
それに加え、僕はなかなか遠方に石拾いに行けないため、二つの石の楽しみ方を編み出しました。
また、古来から伝わる、石の鑑賞方法「水石」があります。

1、水石
2、十二石
3、空想の浜

1水石
水石、または盆石とも言います。ひょっとしたら、旅館の入口や、床の間、おじいさん、おばあさんの家の玄関や庭先で見かけたことがあるかもしれません。しかし多くの方がスルーしてきたことでしょう。僕の場合は昔、実家の裏に水石を並べて毎日水やりをして暮らすおじいさんの存在を知っていて、石に興味があった子供の頃はよく眺めていたものです。記憶はうすいですが、庭の中に入れてもらったことも一度だけあったような気もします。
さてこの水石、名前すら世に知れ渡ってないように感じますが、実は昭和40年頃に一度、石ブームが湧き起こったそうです。信じられますか?石のブームですよ。
日本水石協会の歴代会長は明治神宮の宮司が着任し、第一回の展覧会は三越で開催されています。さらには水石の歴史は室町中期の流行にともなって始まったと伝えられ、名石としては後醍醐天皇愛石銘「夢の浮橋」が有名です。
とてつもない世界に足を踏み入れている気がする、、と思ったそこのあなた。
心配することはありません。単なる石です。過去の人々は単なる石を、山や家や仏像に見立て、想像して純粋に楽しんでいたのです。
とても長くなりました。しかし水石の世界には、僕は一切手を出していません、ちょっと石に対する考え方が、海辺の石ころ拾いとは似て非なるものだと思います。ここはまた別の機会に、お話しします。

2十二石
僕が勝手に作った遊びです。十二の石を選んで、並べるだけです。
石を拾う際も選ぶ楽しみがありますが、拾った後も石の群れから特にお気に入りの石をバランスよく選び、配置するのです。赤を差し色にしたり、黒でしめたり。バランスが重要です。そして、木の板の上にでも置いて、しばらく飾って置くといいでしょう。僕はSNSにアップするなどして、お披露目しています。なかなか石拾いに行けないに時に、家で石拾いのような遊びはできないかと思いつきました。

空想の浜
僕が勝手に作った遊びです。ただ水につけるだけです。
僕が作ったわけではありませんね。結構みなさんやっています。石は水に濡れると、とても発色がよくなり、つやつやして輝き出します。この輝きにやられて家に石を持ち帰り、乾くと思った感じと違い、しょぼん、といったこともよくあるのですが、空想の浜は、生け花で使用する水盤などに水を張り、その中にお気に入りの石(例えば十二石)浸けて、想像上の海辺をイメージして石の輝きを楽しむのです。
こちらも玄関や、部屋の一角に置いて鑑賞すればいいと思います。決まりはありません。特に暑い夏には、涼しげでいいのではないでしょうか。

十二石、空想の浜が気になった方は、こちらからどうぞ。

_
石拾い

8. 鉱物収集と同じ?


こちらも水石同様、似ています。水石よりも似ているでしょう。ですが少し、鉱物収集・採集と、海辺の石ころ拾いは違う考えの下、石を愛でるのです。
これは味噌汁と豚汁の違いのようなもので、かなり曖昧でもあります。
鉱物収集は、稀少性の高さ、自然の作り出す不思議な造形(主に結晶)、輝き、透明度、物質感、に重きを置いて収集している方が多いのではと思います。(違っていたらごめんなさい)
それに比べて、ただの石ころは、様々な物質が混ざりあってできた、非常にカオスな存在でもあるのです。稀少性はほぼ関係なく、(たまにあります)輝き、透明感があるかどうかにおいても、さほど重要視しないでしょう。(一部するかも)自然の作り出す不思議な造形と、物質感においては、鉱物収集と共通部分です。ただし、それは結晶の不思議ではなく、カオス故の面白さです。また、すべすべ、さらさら、ごつごつと、触り心地も重要です。水石のように何かに見立てることもします。
鉱物収集と、水石の、ほぼ中間くらいの楽しみ方、それが海辺の石拾いです。
なんだか余計難しくなってきている気がします。僕の悪い癖です。
まあ、ざっくり言えば、どれも同じ石です。

_
石拾い

9. 石に詳しいの?


全く詳しくありません。石拾いに頻繁にいっているので、石を拾える海岸は多少詳しいのかもしれませんが、石ころ・鉱物については全くわかりません。みなさんと同じか、しっかり勉強をしてこなかった分、みなさんより分からないかもしれません。あまり、地質や成分などを重要視していないのです。ただしこれは僕の話であって、ほかの石の人々は、石の成分等に興味がある方もたくさんいらっしゃいます。僕も最近興味がじわじわと出初めて、少し勉強しようかな、、と思ったりしています。石を拾った際に、その石の成り立ちまで分かったら面白そうじゃないですか。

_




石拾いを始めようと思っている人の質問

_
石拾い

10. なぜ海の石しか拾わないの?


海だ、海だ、ばかり言っていて、川はどうした?と思った方も多いでしょう。これはずばり、海の石の方が、すべすべ、さらさら、触り心地がいい石が多いからです。川だと、特に上流は、まだ石が削られる前のごつごつした状態で、中流から下流にかけても、まだザラつきがあるのです。石が海に流れつき、さらに荒波に石が洗われ、擦れ、自然に研磨されることによって、石がさらさら、すべすべ、つるつるになっていくのです。必ず、すべすべでないといけないわけではありませんが、せめてキメの細かいさらさらくらいになってくれていると、触り心地が良くうれしくなります。ここが、上記の鉱物収集や水石との大きな違いかもしれません。あえて、ごつごつした石を選ぶ場合もありますが、周りの石の人を見てもかなり稀です。気の迷いか、もしくはとてもいい見立てができたか、もしくはその海岸を代表する特徴的な石なので記念に持ち帰るかのいずれかでしょう。
ここで偶然出ました、「記念に持ち帰る」という考えですが、とても強くオススメします。このブログを読んでも、いや、やっぱ石なんて拾わねーわ。と思ったあなた。旅行に行った際、海が近くにあれば、もしくは行く機会があれば、騙されたと思って一つでも石を拾って持ち帰ってみてください。できればお気に入りのものを選んでください。家に持ち帰り、数日後、ふと目にした時に思い出すでしょう。あの綺麗な海を、自然を、町を。
そうです。海の石ころは、唯一無二のお土産であり、超強力な思い出発生装置なのです。そして硬度の高い石ころは、あなたが寿命を迎えた後も、ほぼ形をそのままに、残り続けることでしょう。

_
石拾い

11. 石拾いができる海岸はどこ?


沢山あります。あるのですが、探しても意外に見つかりません。当ブログの石日記や、渡辺一夫先生著の「日本の石ころ標本箱」などを読んで目当ての海に行くのがいいでしょう。石日記で紹介している海辺も、渡辺先生の本に記載された場所がほとんどです。

_
石拾い

12. おすすめの海岸は?


津軽の海です。即答です。現段階で、日本においては津軽を超える石の浜はないと断言してもいいくらいです。錦石と言われ、観光サイトなどに載っているくらいですから。その石たるや、もう、すごい笑。他県の海岸での石拾いが、半年ほど退屈になる可能性もあるのでご注意を。石の人々から、石の聖地として語られています。
あとは新潟の糸魚川にある、ヒスイ海岸もおすすめです。その名の通り翡翠で有名なのですが、素人にはなかなか拾えません。翡翠以外の石もなかなかいいので僕は好きです。青森の石、新潟の石、ほかにも石日記でいろいろな海岸と石を紹介していますので、記事下のリンクからご覧ください。

石の聖地、青森の石日記はこちら。

_
石拾い

13. 海の石拾いに必要なものは?


ありません。軽く石拾いをするなら、基本は何もいらないのです。でも、ちょっとしたアクシデントに対応できるように、またがっつり石を拾いたい方は、下記を準備するといいでしょう。ちなみに僕は、いつもジップロックと小さいバッグだけです。

初級
1軍手(手を汚さないため、石についた砂を落とすため)
2長靴か防水の靴(波打ち際で濡れないようにするため)
3ジップロック(石を入れるため)
4ペットボトルに水(水分補給、石の汚れを落とすため)
5小さいバッグ(石が入ったジップロックを入れるため)
6防寒対策・熱中症対策(冬の海は風が強いので防寒必須、夏は直射日光がすごいので水分補給と、帽子は必須)

上級
7ルーペ(鉱物などを調べるためのルーペ)
8石拾いの謎道具(長い棒の先におたま?をつけた石拾い道具、これで石を拾う)

石拾いの道具については 、いつか詳しく話そうと思います。

_
石拾い

14. 石拾い中に人の目が気にならない?


なります。石を拾い始めた頃は、かなり気になりました。回数を重ねるごとに、自意識過剰だ、そんなに誰も見ちゃいない、と言い聞かせ、確実に感じる視線もはねのけながら、石を拾い続けていました。今に至っては、そこまで感じなくなりましたが、人が多い海岸や海水浴シーズンなどは、しゃがみこまず手を後ろで組みながら、地質か何かを調べている大学教授風にさっと拾っています。

でもこれからはもっと堂々と石拾いをしようと決意し、石Tなるものを作ってやりました。これを着て、海に行こうと思います。

_
石拾い

15. いらなくなった石はどうすればいい?


これ問題ですよね。いらなくなった石が溢れる時点で、かなりの石の人だと見受けます。持論ですが、元あった海岸に戻すのが理想だと思っています。なぜかと言うと、もし青森の石が、福岡の海や川にあったら、びっくりしますよね。しかも僕みたいに無知なやつは、え!この海岸、こんな石も落ちているんだ。また今度来よう、今度はもっと拾うぞ〜〜と勘違いして張り切ってしまいます。できるだけ、元の海岸にもどす、を心がけています。ちなみに今のところ拾った石を手放したことは一度もありません。

_
石拾い

16. 石はどれだけ拾ってもいいの?


これも大問題です。ざっくりですが、今現在は、一つの海岸で、小さめのジップロックに入る程度、としています。もしくはギリギリ両の手に乗せることができるくらいでしょうか。あまり多く拾って、いらなくなっても困りますし、誰かにあげることもできないし、上記のきまりも作ってしまったので、拾った石を選抜の際、すこしでもう〜〜んと、悩んだら、基本置いていきます。ですが写真は撮っておきます。たまにこれが2年後とかにいい石に見えてきて、ああ、持ち帰ればよかった、、。などと後悔したこともありますが、まあ、そうやって思いをはせるのもいいではありませんか。

_

石拾い
以上となります!
一気に書いて疲れましたが、自分でもいろいろ発見がありました。
長々とした文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
これをきっかけに石の人が一人でも増えたら嬉しいです。その際はこっそり教えてくださいね。

それではみなさんごきげんよう。







...................................

石の人をサポート

...................................


石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海


0 件のコメント:

コメントを投稿