アナリティクス

2016年10月25日火曜日

意外な石との出会い、福井県雄島の海岸で石拾い |思い出その八|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福井県雄島の海岸




2016年4月2日。

最近、石拾いに行けていない。 糸魚川の石拾いは、別名ヒスイ海岸なのに翡翠を見つけられず、社員旅行で拾った石も、持ち帰ったら、なんかちょっと違ったし、、、。
もっと石拾いがしたい!

そう思っていた矢先、学生時代からの友人で、福井が地元のデザイナー、TADAの家にみんなで遊びに行く予定が立った。
TADAは結婚していて家を持っている。(福井では結婚式前に家を建てるとか建てないとか。)そこにお泊りさせて頂こうというわけだ。

では早速、福井旅行へ行くとしますか。

僕は名古屋から、SとKは東京からなので、福井駅で集合。
ロータリーでTADAを待つ。

ブブーンと車で現れるTADA。「久しぶり!」何年かぶりの再開だが、見た目は特に変わっていない。ちょっと顔がふっくらしたくらいか。
久々に会った友人の外見が、すごく変化していたり、性格が違った感じに思えると少し寂しくなることがある。よかったよかった。基本は変わらないTADAだ。

とりあえず一日目は福井観光。
福井は良いところだ。ご飯はおいしいし、人や車が無駄に多くないし、流れている時間がゆっくりだ。
日々の生活と仕事に、疲れているわけではない。自然の豊かさが、心地いいだけ。

石拾い 海 福井県雄島

お昼ご飯を食べたり、メガネミュージアムにいったり、なんやかんやしていたら、あっという間に日が暮れてしまった。
ああ、のどかやー。のどかなところやー。
夜ご飯はTADAの家で焼き鳥パーティー。幸せすぎる。
そしてSとK、TADAは石拾いを密かに企む僕の心の内をまだ知らない。
酔ったし今日は寝るとしましょうか。ははは。

石拾い 海 福井県雄島

2016年4月3日。
ここは福井県雄島。突然の雄島。TADAはこのタイミングで知らされる事になる。この僕が実は石の人であると。

さあみんな石を拾うぞ。
唐突にTADAに石を拾って見せた。
KとSは、少しあきれた表情。

デザインやアートを少しでも生業にしている人は、石の人になりやすい傾向にある。感受性が強く、自然が作り出す造形に、面白みを感じるからだ。

僕が雄島の石をせっせと拾っていると、TADAが早くも興味を示し始めた。
ふーむ。これはいい、わるい。と選別しているではないか。
は、はやい。なんだ、この石を受け入れる異常な早さはそして自ら石の趣向へと向かう早さは!
SとKはまだ石拾いを十分に楽しめてないというのに。

正直、雄島の石はどれもゴツゴツしていて、美しいタイプの石ころとは言えない。だがTADAにとっては、石を拾うという行為に目覚めた記念すべき瞬間なのである。TADAは雄島で一瞬にして石の人になってしまった。



海で拾った石|福井県雄島の海岸

石拾い 海 福井県雄島

そんなわけで、拾った石はこんな感じ。(1つ、Sがイタズラで紛れ込ませた人工物がある。分かるだろうか。)
意外と、、。意外と渋いくていい。今まで見出せていなかった、石ころの良さを発見できた気がする。
雄島の石達は、すべすべな石・色がきれいな石・形がまるっこい石に目を奪われがちだった僕に、新たな価値観を与えてくれた。これは石の人として新たな一歩を進めたのかもしれない。


ありがとうTADA。ありがとう福井。
また行こうよ。石拾いの旅に。

僕ら三人は福井を去った。

石拾い 海 福井県雄島

持ち帰って並べてみた。

石拾い 海 福井県雄島

寄りのカット。なかなかいい味出している。





・・・・数日後。

福井に思いをはせながら名古屋で生活をしていると、
TADAから突然、画像が送られてきた。





石拾い 海 福井県雄島

TADA「福井でなかなか良い海岸発見」

な、、、に、、、!?

雄島意外にこんな場所が?

拾った石を、、、見せてみなさい、、、。





石拾い 海 福井県雄島

TADA「こんな感じ」

!!!!!!!!!!!!!!!!!

、、、こんなことが、、、、あるのか。


TADA、開眼。


次回へつづく、思い出その九は、
石に祝福された男TADAと行く、福井・富山の石の旅!


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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

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おすすめの石の本

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石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海




2016年10月9日日曜日

福岡県遠見ヶ鼻の海岸、石拾いの戦い2日目 |思い出その七|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福岡県遠見ヶ鼻の海岸



2016年2月6日。

社員旅行2日目。
この日は終日自由行動。昨日の夜から完全に社員旅行感はゼロだ。
デザイナーE、女性デザイナーのOとI、新人MとT。そして僕の6人。
仲良くレンタカーで出発。
行き先は、九州最北端の岬、遠見ヶ鼻。
デザイナーEが用意周到、本やネットで探してくれていた、本命スポットだ。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

着いた。

流線型に削られた崖。あふれる最北端感。風が強い。
崖の下には海があるようだが、どうやって降りるのだろうか。
崖の淵から見下ろすと、結構な高さでかなり怖い。
みんな、九州最北端の雰囲気にテンションが上がり、パシャパシャと写真を撮っていた。
とその時、異変に気づいた。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

あれ?デザイナーIは?
どこどこ。

え。

いない。
でも降りる場所なんてないよ。
え。

Iは線の細い女性のデザイナーだ。
まさか。風に吹き飛ばされてそのまま崖の、、。

みんなの頭にちらりと過った大惨事。

いやいやいやいや、
いや
でも。

恐る恐る崖の下を見てみると。

スタスタスター。と海岸を歩くデザイナーI。

えー!!

どういうこっちゃ。
瞬間移動か。ジャンパーか。

デザイナーIがあっちあっちと指を指す。
その方角に足を進めると、海岸まで降りられるように(多分そうだと思う)
崖の一部が削られている。
ちょうど、崖に沿うように坂があるのだ。

ここを、、。下っただと?
なかなかの急斜面で、足を滑らせたらまじアウト。

しかしこれもいい石を拾うため。
へっぴり腰でずらりと並んで坂を下るデザイナーたち。
怖い怖い。

なんとか全員無事に、海岸まで降りることに成功。
お尻をつきながら、坂をずりずり下ったものだから、黄土色の土がいっぱいついていた。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

何とも不思議で壮大な崖の風景。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

地層の流線形状が、かっこいい。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

早速みんな拾い始めた。
どれどれ、僕も拾いますか。

昨日の志賀島は正直、普通の石だった。
種類が少なく、グレーっぽい石が海岸を埋め尽くす光景は、わくわくしない。
拾っている最中に、無数の石を見渡してこう思うのだ。「ああ、一体これは何やってるんだろう。」と、、。

しかし!
遠見ヶ鼻は違った!砂浜ベースに色とりどりの石が程よく散らばる!荒波により程よく磨かれている!
石拾いの一定基準を完全に満たしている!
ここぞとばかり、みんな夢中で石を拾っている。

おお。
石拾い!石拾い!負けるものか!
戦いは既に始まっていた。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

流線地形の窪みの水たまりに石がころころあったりする。
うーん、心にグッとくる何かがある。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

新人M君一服中
「良い歳こいたデザイナーどもが石拾いなんかしやがって、やれやれだぜー。」

君もまたすぐ拾うんだろうが。
そのレジ袋の中身見せなさいよ。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

こんな魅力的造形も。
「この穴でゆっくり寝てみたいね。」とデザイナーE。

ええ、寝ていなさい。その間に素晴らしい石達を拾ってやるから!
いつもの穏やかな石拾いの心はどこへやら。闘争心全開での石拾い。

ゴゴゴゴゴ。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

ちょっと心を落ち着けよう。

岩場はでこぼこしたり、先ほどの流線型だったり。本当に不思議な地形で
実におもしろい。

、、、、、。

てな感じで石拾い終了。

晩ご飯の為に博多にもどることに。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

みなさん石拾いおつかれさま〜。
おいしいおいしい新鮮魚の晩ご飯。
うにょうにょ動くイカの刺身をいただく。

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

さしみさしみー。



海で拾った石|福岡県遠見ヶ鼻の海岸

石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻

さてさて拾った石はどうか。
家に持ち帰り、洗って乾かし、並べてみると、なんか地味。
水に濡れていた時は色とりどりに輝いていた石達も、乾くと色の沈んだ地味目の石に早変わり。
うぐぐ。
おまえ石拾い何回目だ。こんな初歩的な石拾いの常識を忘れるなんて。
初めての九州の石拾い、大人数の石拾いに、完全に浮かれていた。
石の聖人、石聖への道はほど遠いのであった。。

まあ楽しかったから、いいか。

(なかなかいい石はこちら→いままでに拾ったいろいろな石


石拾い 海 福岡県遠見ヶ鼻


それではみなさんごきげんよう。


次回へつづく、思い出その八は、
隠された聖地、福井で開眼!!強敵デザイナーTADA!




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