アナリティクス

2022年7月3日日曜日

最終章 東京から帰路の石拾い、神奈川の海 〜緑の海岸〜 |思い出その百二|

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石拾いの旅|神奈川県の海岸

2022年4月10日。

昨日はサラブレッドK、384と千葉、茨城で石拾いをした。その場所は、インスタDMよりTさんに教えていただいたとっておきの海岸。
しかし結果はそこそこ。我々の石力不足と、TさんのGoogleMAP指示の通りに行動しなかったため(なぜ)、Tさんがいつも投稿されているような素晴らしい瑪瑙は拾えなかった、、。自業自得。
最終章の目標である、青森を超える石からは程遠いものだった。そもそもこの世にそんな石の浜が存在するのだろうか。
もちろんいきなり青森超えの石を拾えるなんて、思っていない。思っていないが微か〜に期待もしていた。

今回は諦めておとなしく名古屋に帰り、GoogleMAPで次に行く海岸探しでもしようと思ったのだが、どうもまだ石を拾い足りない気持ちがあった。

てなわけで東京から名古屋へ帰る際、いつも立ち寄る相模湾の海岸で石拾いをすることにした。

この海岸、一体何度行っただろうか。降り立つ浜の位置を微妙に変えたりして、何度も何度も通った海岸。
石を拾い飽きそうなものだが、なぜか飽きない。


まずは腹ごしらえ。駅から海岸への道中に見つけた焼き鳥のお店。なにやら開店前から人が結構並んでいる。かなり老舗のようだ。
石拾いのエネルギー消耗は激しいので、ご飯を大盛りにしたが、おかずとご飯の比率が全く合わずに後半白米だけをひたすら食べた。やらかした。
いやこれは楽しむ食事ではなく、石のためのエネルギー注入だと言い聞かせ、一気に
かきこんだ。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ!

ごちそうさま。
さて、石拾いに行くか!

すたすたすたすた。
地元のように慣れ親しんだ道中。迷うわけもなくひたすら歩く。
ここがわたしのアナザースカイ。

そして海岸についた。
またやってきたよ。ただいま。

この海岸、一見グレーだ。駐車場だ。

先ほども言った通り、何度も来ている海岸だ。この石日記を欠かさずご覧になっている石の方々からすると、何度この話をするんだと、うんざりするかもしれない。たまにご覧になる方も強くデジャヴを感じるだろう。できる限り、記憶を消していただきたい。

わたしもそんなことはわかっている。でも、石拾いをし始めると、やっぱり考えてしまうのだ。

一見駐車場かと思った石の群れは、見れば見るほど、グレーではない。
うすく緑がかった石、青みのある緑、深い緑など、緑系の石がゴロゴロころがっている。いくつもの海岸を見てきたがこのような緑ばかりの色合いの石の海岸は、ここ以外にまだ見たことがない。

海の水質はそこそこ。愛知の海に比べれば綺麗だが、福井や新潟には遠く及ばない。
太平洋の海岸にしては綺麗かな。

むむむ、写真では全く伝わらない、この海岸の良さ。
石の特徴は緑系が多いだけではなく、飽きない理由はまだ他にもある。
それは、「模様」が美しく、「密度」があるということ。

まずは「模様」だ。水玉模様、しましま、流れ星、雷、、実に多様で楽しませてくれる。なぜこのような石が多くあるのかは、わからない。残念ながら私はそこまで調べない。

数年後、青森を超える石を拾い、旅を終えたあと、いろいろ調べ始めるかもしれない。
だが、今は成り立ちよりも趣だ。ひたすら侘び寂びのある石を探し求める旅。うん、それでいい。

そして、もう一つ重要なポイントが「密度」。
これも前回の日記でも同じことを言っている気がするが、二度でも言いたい。

この海岸の石の密度、硬度はかなり高いと思う。これは何かで計測したわけではないので、感覚的なものだ。
石を持った感じの、見た目、重さで、触り心地で、感じる密度。これは、今まで行った海岸の中でもトップクラスだ。
新潟の糸魚川海岸や福井の大半の海岸、富山新潟の海岸、などの石はもう少し軽く荒い気がする。

密度が高いと何がいいかと言うと、波に削られると触り心地がとてもすべすべになる。これが、石ころとしての魅力をぐっと引き上げてくれる。また、当たり前だが割れにくく、削れにくいので拾った後に劣化が少ない。
石ころの魅力よ、永遠に。

そんな理由で、この海岸の石は地味だが魅力的なのだ。

そして、この海岸では私の知る限り瑪瑙がないので、瑪瑙ハンターもいないし、似たような石の海岸が延々と続くので、多少拾ったところでいい石がなくなってしまうということがないし、石の取り合い、争いも起きない。実に平和な海だ。

さて、石拾いを始めよう。

ころころころ〜

石を拾っていると、大きな石の上に並べられている小粒な石を発見した。
かわいい。誰かが置いていったのだろうか、ちょっと欲しくなったが、このままにしておくことにした。

実は最近、私の中でも超小粒な石ブームがきている。
なのでこの石に感化されてしまい、小粒な石も積極的に拾い始めた。

別に拾えばええやん。と思ったそこのあなた。
そんなに簡単なことではない。
超小粒な石と、いつも推奨している鶏の卵程度のサイズの石拾いは、海岸を見つめる距離も、石の趣を察知する脳内センサーも、全く違うのだ。
なのに同時に探すのだから、体力を二倍消耗する。もしこの海岸に、瑪瑙があったら、珪化木があったら、さらに3倍、4倍と脳を使うことになる。
同じ石ころ拾いといっても、それほど石ころマインドが違って来る。これは石を何度も拾って、気づかせられたことの一つだ。

ころころころ〜

ハトだ。穏やかな光景。

クルックー

クルックークルックー
ナニイシナンカヒロッテンダヨ

そう聞こえた気がする。

休憩。4月の海は気持ちいい。気温が最高。
石の浜ではさほど服も汚れないなと、寝転がって、帽子を顔の上にのせて昼寝をした。

波の音と、風がめちゃくちゃ気持ちいい。

ざざーん、ざざーん


起きたら石を拾う気は無くなっていた。
なぜだか急に満足した。

なので、これにて石拾い終了。

休日だったし天気もいいので、家族やカップル、釣り人と、そこそこ人がいたのだが、永遠と続く長い海岸に、堤防から海までの距離もかなりあるので、お互いのテリトリーに干渉しなくて済む。これは石の人にとってはかなり気が楽だ。

いい石拾い、海が楽しめた。また東京出張の帰りに寄るとしよう。
千葉、茨城、神奈川の石で、スーツケースが破裂寸前だ。


海で拾った石|神奈川県の海岸

さて、拾った石を家に持ち帰り、洗って並べたら、こんな感じ。
こんなに拾ったっけ。

この石たち、いいと思う。
緑から青緑の中で、多様な模様とグラデーションが織りなす美しい世界。

気に入ったので、下に寄りの写真をたくさん貼り付けておく。
石一つ一つは、また後日撮影して、インスタグラムでゆっくり紹介していく。














いい。やっぱりいい。

次回は、新たな石の浜を求めて兵庫県へ、石の荒行一人旅。
青森を超える浜はどこじゃい!


ごきげんよう。





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石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

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石と海