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2022年5月12日木曜日

最終章 青森を超える石ころ探しの旅、千葉の海 〜ドロップの海岸〜 |思い出その九十九|

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2022年5月12日。

青森の石、青森の石、青森の石、、。
私は聖地青森の石に取り憑かれている。

思えばこの石日記、青森の七里長浜で石を拾った後は、ずっと青森を超える石の浜を探し続けていた。次なる石の聖地と錯覚した福井の海、青森に匹敵する石が拾えるかもしれないと噂を聞き、TADAと行った島根。だが青森の石には遠く及ばなかった。

他の海岸の石がだめなわけではない。石は全て美しい。そんなことはわかっているし、もちろんどこでも楽しめる。しかし、求めてしまうのだ。あの青森の衝撃を。

しかしそろそろこの石拾いの旅にも終止符を打とうと思う。拾った石が多すぎるのだ。といっても実はダンボール1箱分もない量ではあるが、それでも重い、多いと思う。

これから始まるのは本気で青森を超える海岸探しの旅、最終章。死に物狂いの石拾い廻戦。
奇跡的に海岸を見つけても、見つけられなくても、あとは拾った海岸へ石を返す旅をして幕を閉じようと思う。
そして選りすぐりの石だけを手元に置いておき、石の浜に思いを馳せる。そんな余生を送りたい。

いままでは写真と遠い記憶をたよりに書いた思い出日記。しかしここからは、石拾いに行って帰ってきたら、ほかほかのうちにすぐに日記にする。いつまで続くかわからない最終章、みなさんどうか心温かく見守っていただけますと幸いです。

ちなみに最終章以前の思い出もたくさん残っているので合間にゆっくり更新していきます、、。青森以外の石と海も、もちろん綺麗ですよ、、。


石拾いの旅|千葉県の海岸

2022年4月9日。

颯爽とレンタル自転車を乗り回す私の友人、サラブレッドKと384。過去に何度か石拾いをしている。今日は東京から電車で千葉のとある駅にやってきた。

千葉と言えば、私の石バイブル日本の石ころ標本箱に「石なし県」と紹介されている。同書ではたった一カ所だけ海岸が紹介されており、そこにはKと行ったことがある。そこ以外は、海岸はあるが砂浜ばかりで石はない。と思い込んでいた。
しかし先日インスタグラムでいつも綺麗な瑪瑙をアップされている方にDMで、この瑪瑙たちを一体どこで採取されているのかと尋ねたところ、なんと千葉の海岸だというのだ。
まさか、、、千葉に隠された石の海岸があったとは、、いや、べつに誰も隠してはいない。私が勝手にないと決めつけていただけだ。

これは今すぐにでもいきたい!そう思った私はだめもとでDMを送った方に海岸の場所を尋ねてみた。すると、なんと三カ所も教えていただいた上に、GoogleMAPのスクショに赤丸をつけてとくにアツい石スポットを細かに記してくださった!!
なんて、なんて心優しいんだ、、!行きたい、行きたい、はやくここへ行きたい!
このご厚意を無駄にしたくない、鉄は熱いうちに打て、気がつくと私はKと384にLINEメッセージを送っていた。千葉の海岸へ、石拾いに行かないか、都会で日々深夜まで働き身も心を疲れ果てたお二人、潮風だ、海鮮だ、酒だ、週末の天気は晴れだ、、!いかがかな?
K &384「いきやす」

てなわけでいきなり飲み始めることに。
きんきんにひえとるがな。
石拾う気あるんかい。


そして海鮮定食をいただく。
ちゃんと石拾ってね。

いただいた後は、自転車をモリ漕ぎして海へ直行。今後の石拾いの旅は道草厳禁、食事以外の観光は決して許されないのだ。

海についた。
なかなか綺麗だ。海ログ3.5。
波がそこまで強くないせいか、藻が結構はえている。こういった海岸ってあまり石が多くないイメージがあるし、あっても小さかったりゴツゴツしていたり、また汚れていたりでいいことないのでちょっと嫌な予感、、。

さてさて、石は石は〜〜〜〜、

むむむむむむ〜〜〜
砂利浜だ。そして小さな石がちらほら。

石が小さく少ないので、まあ、駐車場ではない。
(駐車場とは特徴のあまりないグレーの石が無数に転がる海岸のこと、石の人の造語。石を冒涜する言葉なのでみなさんは真似しないように。)

ん〜〜〜やっぱり細かい。
サラブレッドK、384、久々の石拾いがこれではがっかりしているのではないか、、?

と思って二人を見やると。

すでに石を拾い始めている、、、。黙々と。

ドドドドドドドドドドドド!
私の石の鼓動が、、鳴り始めた、、、この集中力!
半端ない!
青森の石がどうこうとぶつぶついっていないでさっさと石を拾えやと石神様に喝をいれられた。

二人はこの環境で精神を研ぎ澄ませ石を探している、、!
この、、、!石の!見えない!海岸で!!!!!!

私も石を拾い始める。

ころころころ〜〜〜〜

むむむむむむうむむむ、、!
細かい。非常に細かい石たちだ。もはやこれは砂利じゃないのかい。

遠くに、集中する二人。私は石の人を名乗っていいのだろうか。

おっと、ちょっと石っぽくなってきたぞ。
海岸は、石が集まる場所がある。おそらく地形によって波の受け方が違うからだ。
大きな石が集まっている箇所、小さめの石が集まる箇所。石が全くない箇所、。
そして不思議と、いい石が一つ見つかるとその付近にまた一つ二つとすぐに見つかることが多い。石コンボだ。

一旦休憩。海を眺める。なかなか変わった海岸だ。
それにしても、DMでこの場所を教えてくださった方は、たくさん美しい瑪瑙を拾われていた。
私は瑪瑙はおろか大ぶりの石さえ拾えていない始末。DMの方のほうが、あそこにいる二人の方が、石の人に相応しいのではないか、、。

や諦めるな。まだ旅は始まったばかりだ。

いつまで休憩しとる!

ころころころころ〜〜〜。


ついに石ゾーンに突入したサラブレッドK。
今思えば青森に行った時もそうだった。
気まぐれ384とストイックK。


この辺りはなかなかよさそうだ。石も大ぶりでなにやらいいのが見つかりそうな予感。

そして禁断の波打ち際へ。この石日記を毎回読んでくださっているみなさまにはうんざりだろうが、濡れた石には気をつけなくてはならない。こやつらはとんでもない魔法にかかっているのだ。実に美しく発色よく光り輝く濡れた石たち。このまま乾かさずに持ち帰るのは愚行。必ず乾かしてから選抜することをおすすめする。
濡れた時に拾った石の5分の1は置いて帰るだろう。
乾いてしまえばあら不思議、ザ・フツーの石。

しかし今回あえて波打ち際へ入ったのには理由がある。
インスタDMの方が主に拾っていたのは瑪瑙だ。この海岸、趣がある石が多いタイプではなく、おそらく瑪瑙目当てで石拾いするのに向いているのではないか。
いやそうに違いない。
私は石スカウターをおもむきワビサビモードから、めのうキラキラモードにすっと切り替えた、、。

むむむ、むむ!!
ありそう、なんだかありそうだ、、、。

ちなみに写真は特に関係のない不思議な岩肌。

、、、ピピ!! ピピピ!!
なんだか瑪瑙がとても近い気がする、、、!
この海岸、かつて福井の石に祝福された男TADAが瑪瑙を乱獲し破壊した海岸、(うそです)浜地海水浴場にそっくりなのだ。

ピピピ!!
なんだか鳴り止まないぞ!

ちなみに写真は藻のある岩肌。いい感じ。

ピーー!!

あった!あたたたた!
ありましたよみなさん瑪瑙が、しかもいい感じの形です。
砂利浜の上だと特に存在感が強くなる瑪瑙。濡れて輝きオーラを放つその姿は石神様のドロップ。

そんな感じで、ちょっと満足。今日は日帰りの旅なので、この海岸はここまで。

こんな感じの石たちが拾えた。

瑪瑙とそうじゃないそれっぽい石たちだけのカット。
石神様のドロップ以外はかなり小ぶりな瑪瑙や石。しかし最近このくらいの小粒な石ころに興味があるし好きだ。
昔は鶏卵前後の大きさをよしとしていたが、ここ最近大ぶりな石に恵まれないことが多々あり、仕方なく小さな石で我慢しているうちに、
いや?意外にこれはこれでよくないか、、、?と気づき始めた。それ以降、大きい石の海岸でも必ず小粒の石もいくつか探すようにしている。

さようならドロップの海岸。
レンタル自転車がさみしく風に吹かれる。


海で拾った石|千葉県の海岸

あらためて拾った石はこんな感じ。
なかなか、かわいらしい石たちだ。
正直、青森の石には及ばないが、これはこれで良さがある。そしてなにより、瑪瑙がうれしい。コロナ後、久々の遠方への石拾いということもあり楽しめた。

寄りのカット。瑪瑙の上品な半透明、乳白色、山吹色が美しい。


小ぶりで、豆やおはじきのような石たちもいい。これは幸先がいい。本日はあと二カ所の海岸を目指す。

あれ?そういえばKと384はどんな石を拾ったんだい?
って、、、ちょっとまって384、、、

次回、384ついに開眼!?石の人に僕もなる!
ごきげんよう。





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石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海



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