アナリティクス

2016年9月17日土曜日

福岡県志賀島の海岸、石拾いの戦い1日目 |思い出その六|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福岡県志賀島の海岸





2016年2月5日。

今日から三日間、僕が勤める会社の社員旅行。
行き先は福岡県。移動と一部の食事を除き、自由行動らしい。

なるほど、、。

これは願ってもないチャンス!福岡の石が、どんなものなのか知りたい。
自由行動は、石拾いの旅に行くしかない。

ちなみに僕のいる制作室のデザイナーは6人。
せっかくなので石拾いの旅へ、全員道連れにしようと思った。
社員には拾ってきた石を何度も見せているので、石拾いへの理解はそこそこある。博多で7人乗りのレンタカーを借り、二日間かけて二カ所の海岸で石を拾う事が決定した。

名古屋から新幹線で移動中、
石拾いの話をしすぎたせいで、他の制作室のデザイナーやコピーライターの耳にも入る。
ざわざわ、、。
え、石拾いって何? 拾った石どうするの? 石のどこが良いの? それってただの石だよね? 大丈夫ですか?
新幹線内が石拾いへの疑問と不信感でいっぱいになった。
だが少しは興味を示す人もいた。山登りを趣味にしている事務所のボスY、それと新人M君

ボスYは自由行動中は山登りをするみたいだし、まさかボスに石拾いをしていただくわけにもいかないので、新人M僕とデザイナーEで延々、石の素晴らしさについて語ってあげた。色、形、触り心地、海の音、風の音。心に情景を映しながら、ただひたすら石を拾う贅沢な時間、、。洗脳完了。
新人M君、福岡石拾いツアーに参加決定。車の定員も1人分余っていたのでよかった。

3時間ほどで、博多駅に着く。

一日目の予定は、
博多で昼ご飯を社員全員で食べた後、自由行動。その後、旅館で夕ご飯を社員全員で食べて、自由行動。
自由行動ばっかやんけ。これで社員旅行と呼べるのだろうか。

みんなで楽しく昼ごはんを
食べた後、早速レンタカーで出発!
志賀島(しかのしま)という場所で石拾いする事に。

石拾い 海 福岡県志賀島

晴天。
志賀島への車道は、すぐ隣に海がある。気持ちのいい風景。

石拾い 海 福岡県志賀島

海岸に到着。

石の種類はそんなに多くなかったし、あまり表面が磨かれていないので、石ころ拾いのテンションとしては普通である。
この日は5人程度で石拾いをした。二日目が石拾いの本命スポットなので、まあそこそこに拾いますか、といった感じ。
僕とデザイナーEは石拾いに慣れてきているので、まあ割と普通だね、と話していたが、他3人は初めての海の石拾いを楽しんでいた感じ。よかったよかった。



海で拾った石|福岡県志賀島の海岸

石拾い 海 福岡県志賀島

拾った石を、並べて眺める。
火山岩?だと思うが、刻み海苔のような黒いカケラが散りばめられた石が、この海岸では一番特徴的だった。黒いカケラがキラキラ光を反射して綺麗。拾った石ころたちの総評は、
どれも少し物足りないというか、端的に言うとフツーなのだが、今まで拾ってきた石とはまた表情が違うので、これはこれで良かったなという感じ。

石拾い 海 福岡県志賀島

あらためて眺める。やっぱり普通だ、、。オレンジベースでゴマのような斑点のある石があって、これは火成岩なのだろうけど、こういうタイプの石は同じパターンの繰り返しで、表面の展開が少なく個性が出にくい。石ころ拾いにとってはあまりうれしい石ではないのかもしれない。
いや、真に石たちを愛して、心がさらに豊かになった時には、こういう石の良さも分かるのかもしれない。
(なかなかいい石はこちら→いままでに拾ったいろいろな石

石拾い 海 福岡県志賀島

とりあえず社員全員で夕飯を食べないといけないので、博多の旅館へ。
今、社員旅行だということを忘れかけていた。

石拾い 海 福岡県志賀島

夕飯はクエづくし。
そのあとはまた自由行動なので、数人で天神まで呑みに行った。

明日の旅行の予定は終日自由行動。もう社員旅行じゃないでしょこれ。
まあいいや。さあ、いよいよ石拾い本戦。

ごきげんよう。




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石と海


2016年9月15日木曜日

ちょっと道草、岐阜県中津川で石拾い |思い出その五|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|岐阜県中津川



2015年10月のいつか。

三重、静岡、新潟、富山と、立て続けに海に石拾いに行ったので、少し休憩をしていた。
、、、。


ああ。
数日でまた石拾いがしたくなる。一度石拾いが習慣になるともう止められない。

しかし、特に旅行の予定もなければ、石のために旅をするのもなんだかなあ。

僕は名古屋に住んでいるのだけれど、近場で石が拾える場所がないかグーグルMAPとグーグル検索で探してみた。
愛知の海、愛知の海、愛知の海は、、と。

石拾い 川 岐阜県中津川

ない。
調べる限り愛知の海に良い石が拾えるスポットなどひとつもない。

どれだけ調べてみても良い石がありそうな海岸がない。
そもそも愛知にきれいな海は知る限り無い。

「良い石はきれいな海にしかない」と勝手に決めつけ、愛知の海は候補から外す事にした。

次に三重も探してみたのだが、これまたない。
実家が三重なので大体の三重の海事情は知っている。
三重の北端から伊勢、鳥羽、までの海はそんなにきれいじゃない。それより南下すればあるのだが(熊野あたり)、名古屋から結構な距離になってしまう。

では静岡。石の海岸があるのはおそらく最短でも御前崎。遠い。しかもデザイナーEのテリトリー。

うーん。

なんてことだ。
名古屋を拠点にすると、近場には一カ所も石拾いができる海がないのか。

こうなったら、海をあきらめるしかない。

川だ。
海にある石は川から流れてきたものだ。
だったら川にも良い石ころがあるんじゃないか。
石の趣味である、水石(盆石、鑑賞石)、鉱物収集をする人々は山や川に行くと聞く。
よし、近場のきれいな川に行くとしよう。

そうして決まったのが、岐阜県は中津川。
なのだが、ここでこまった。いままでは、名のついた海岸を目指し、そこで
石を拾ってきた。
しかし川は、山からずーっと海までつながっている。
一体どこで拾えば良いのか見当もつかない。上流?中流?下流?河口?全然分からない。

少し考えてみた。

まず上流は石がでかすぎる。岩だ。候補から外す。

下流は結構拾いやすそうなイメージだけど、住宅や工場が増えて川が汚くなる。汚い川には入りたくない。また下流は川の流れで石がそこそこ磨かれて、海に近い、丸みをおびた形になっているはずだ。せっかく川に拾いに行くのだから、海とは違う雰囲気を味わいたいなと思う。
(さっき海で探したい言うてたやんけ!)
とりあえず下流もなし。

河口は下流とほぼ同じ理由でだめ。というか河口があるなら、それはすぐそばに海岸があるということ。そこで拾えば良いだけの話。

残ったのは中流。
水がそこそこきれいで、石ころっぽいサイズの石(鶏の卵の体積くらい)があって、
景色もそこそこよく、自然と戯れることもできる。
上流と違って近くに駅もあるので電車でも行きやすい。

そうと決まったら、中津川の中流へ行くぞ。と意気揚々で電車に乗ったが、あいにくの雨。
でもへこたれない。

中津川駅で降りて、中津川まで歩いた。

黙々と雨の中拾った。
傘をさしながら冷たい川の中に入り、石を拾う。
澄んだ水の流れに揺らめく石達。雨が川に降り、跳ね返る水。
ポチャンポチャン。
悪くない。まったくもって悪くない。

いつもの石拾いと随分違う。
川という違いは大きいけれど、それより雨。
雨が降ると石拾い難度はぐんと上がる。理由は乾いた状態の石を見られないから。
あ、きれーい。と、うきうきしながら持ち帰っても、乾いた状態の石を目の当たりにして幻滅というのが大体のオチ。
でも今回はそんなものは関係なかった。純粋に石拾いが楽しかった。
きれいな水に濡れた石が澄んでいた。輝いていた。
小学生の頃、雨の日の運動場や公園で、水に濡れた魅力的な石ころを拾っていた記憶が蘇ってきた。
ああ。石拾いって素晴らしい。

さて、拾った石は、どんなんかと言うと。


川で拾った石|岐阜県中津川

石拾い 川 岐阜県中津川

はい、ほとんどただの石。
(魅力的な石はこちら→いままでに拾ったいろいろな石

いいんだ。石拾い中は楽しかったから。
その時の記憶を呼び覚ますスイッチとなる石達。ああ素晴らしい。ふるさとの石達。

石拾い 川 岐阜県中津川


そして川の石は、少し凛としている気がする。
でも多分気のせいだろう。
結局は海の石も川の石も、拾った人の心に映し出される情景がすべてだ。
思い出を含めた一個の石ころなのだ。
そんな石拾いを僕はおすすめしたい。

石拾い 川 岐阜県中津川

石と海。

今回はなんだか石拾いの原点に戻れた気がした。




次回 思い出その六は、
えっ!福岡に社員旅行!?これは行くしかない!
デザイナー達による石拾いの戦い!!



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2016年9月4日日曜日

今度こそは翡翠を、富山県境海岸で石拾い |思い出その四|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|富山県境海岸


石拾い 海 富山県境海岸

2015年9月22日。

昨日は糸魚川海岸、通称ヒスイ海岸での石拾いだったけど、翡翠は全くとれなかった。

僕が求めていたそれっぽい石は拾えたものの、満足のいくものではなかった。
思ったより石拾いは思い通りにいかない。むしろ拾えば拾うほど、こんなものじゃない、もっといい石があるはずだという気持ちが強くなってくる。
これはいけない。元々の石拾いの動機と違ってきている気がする。
僕のやっている石拾いは石の個性の面白さ+海の思い出だったはずだ。
ただ石の個性を求めるがあまり、希少性のある石や結晶、宝石っぽい美しさといった、どちらかと言えば鉱物収集に近い気持ちがまじり始めている気がしてきた。
石ころ拾いと鉱物収集の違い明確ではないが、その境で葛藤があることは確かだ。
まあそういうことはまたいつか書くとして、ひとまず石拾いを始めよう。

同じ糸魚川周辺でもう一度石拾いというのも考えたけど、翡翠がとれる海岸は新潟県糸魚川から富山まで続いている。せっかくなのでと富山県境海岸に場所を変えて拾うことになった。
あいの風とやま鉄道、越中宮崎駅より徒歩1分。海が近い!

石拾い 海 富山県境海岸

海岸についた。
それにしても、さすがここもヒスイ海岸。みんな翡翠を探している。
海岸に、下を向いている人しかいないというのは初めて見る光景だった。
串本や菖蒲沢海岸では人がいないか、釣り人か、家族で磯遊びといった感じだった。

今回一緒に旅をしているデザイナーK、昨日の糸魚川での石拾いがデビューだったんだけど、早くもこなれた感じで石をひょいひょい拾っている。
やり手のデザイナーだけあって、2回目の石拾いで、なかなかいい石を拾ってみせてくる。競争心がでてくるでてくる。
2人以上で石拾いに行くと、少しゲーム的な感覚になる。まあそれはそれで面白い。

正直言うと落ちている石は糸魚川海岸と同じか、面白みに関しては、境海岸の方が低い。
昨日も拾っているし、きれいな海もさんざん見ていたので特に自然への感動も薄れている。
翡翠も全く落ちている気配はない。

石拾い 海 富山県境海岸

石拾いをそこそこに、座って休憩。
心地よい風、透き通る海。良い石がある海は大体きれいだ。
ただ波が強い。石拾いに気を取られていると、すぐに足を波に襲われてびっちょびちょになってしまう。
休憩を終えたらまた石拾いしたけど、そこそこに引き上げた。

石拾い 海 富山県境海岸

糸魚川市に戻ったが、東京行きの新幹線までまだ時間があったので、地下40mのトンネルにある駅、「筒石駅」に行ってみた。
この駅、結構怖い。人がいない。ホーム近くには駅員がいたのでホッとしたが、、。
駅内は常に19℃をキープしているらしく、ひんやりしている。

駅から外へでると、日が沈もうとしていた。
思い出に海辺の夕日を見ようといそいで海の方へ走った。


石拾い 海 富山県境海岸

ああ、、。心にしみる風景、日本は美しい。

石拾い 海 富山県境海岸

夕日に照らされた船がエモーショナル。

石拾い 海 富山県境海岸

この海の町をしっかりと目に焼き付けた、、。
っておい!電車間に合わんくなるぞ!新幹線ギリだぞ!
走った走った。またゆっくりこの町を散策したい。

石拾い 海 富山県境海岸

そんなわけで今回の石たち。
まずは昨日の新潟県糸魚川の石。これはなかなか良いのではないか。
これぞ「石ころ」な石を拾えた気がする。不思議なもので、ちょうどいいサイズ感というは、何となく石の人の間で共通認識がある。
片手で握れる、鶏の卵前後くらい。



石拾い 海 富山県境海岸

実は、25カ所の石拾いを終え、日記を書いている今、石の選抜メンバーを作っている。
美しく繊細なうす水色の石や、
絶妙にひびの入った黒い石は、選抜メンバーに選ばれた。
うす水色の石については1、2を争うくらい気にいっている。
→いままでに拾ったいろいろな石



海で拾った石|富山県境海岸

石拾い 海 富山県境海岸


次に今日の富山県境海岸の石。ベージュに黒の斑がある石がゴマフアザラシみたいで可愛らしい。このような石がこの海岸ではいくつもあった。ただこの石以外は、糸魚川海岸と比べてぱっとしない。翡翠も結局とれなかった。



石拾い 海 富山県境海岸


ベージュに黒の斑の石の存在感がとにかくすごい。欲を言えば、もう少しきれいにまんまるだったらなあ、こういう石は形が命。

というわけで、今回の満足度は70%。
ようやく石拾いを成功させた気がする。菖蒲沢もよかったけどあれはちょっとゴツゴツしていた。やっぱり石ころは、ころころしていた方が楽しいんだな。よくわからん。


それでは、さようなら。


次回 思い出その五は、石と海なのに、川の話。




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