アナリティクス

2021年11月20日土曜日

福井に帰ってきたよ、石拾い。福井県大味漁港 |思い出その五十|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福井県大味漁港






2018年5月12日。

去年の8月にTADAとKとで福井にて石拾いをしてから秋が過ぎ、冬を越して春がきた。時間の流れは日に日にはやくなっていく。ぽかぽか陽気に僕はまた石拾いに行きたくなった。
そして気軽に行ける石スポット、またしても福井の海へ。
といえば、もはやこのブログの主人公といっても過言ではない、TADAの登場である。絶好の石日和。花粉さえなければ。
バスに揺られて福井の海に思いを馳せる。あの美しい海と潮風。色とりどりの石ころころがる浜を目指して。


あらためて言っておこう、石拾いというのはみなさんが想像するような、美しい石が
安易と拾えるものではない。
海岸に着くとあるのはただの石ころ、ザフツーノイシ。駐車場に転がる石のようにほとんど個性を感じない石の群れに見えるだろう。
しかしもっと凝視してみよう。そうすれば石世界が広がっていくのかもしれない。それぞれの石の面白みが深まっていく気がする。そうやって石に身も心もまかせてみる。
石拾いというのは本人の心象風景、想像力が問われ、自ら引き込まれていくようにしむけなければ、なかなかその良さがわからない。子供のころにはそれが勝手にできている。だが大人になると全ての複雑な石達はひとかたまりの「石」として言語化され見向きもしなくなる。ただの石ころになる。


ここは福井の大味漁港。TADAも僕も好んでこの海岸で石拾いをした。つい最近まで海岸名は伏せていたが、最近は名も知られてきたので、公開する。
ここではずいぶん多くの石英や瑪瑙を拾うことができる。あとはこの海岸特有の何層にもなったバウムクーヘンのような石ころ。詳しくは過去の日記をご覧あれ。
少し密度がたらず、スカスカ感は否めないが、記念に一つは持ち帰るようにしている。
さほどおおきな海岸でもないので最近はほんの少し石を拝借する程度にしている。TADAなんて拾わないこともある。

そんなわけでまずは手始めにここで石拾い。


何度も言っているがスカスカの石は濡れると色が濃くなるが乾くとめちゃくちゃ薄くなる。ガッカリする。軽い石は必ず乾かしてから選別するようにしている。
それにしてもTADAさんよ、なんどこの海にきているのだろう。そして今日はどんな石を拾うのだろう。君はいままでどんな石を拾ってきたのだろう。僕と石を拾いに行く日以外だって、何度か石拾いをしているのだろう。


この中にいい石があると思うだろうか。思わない。ただ根気よく探せば一つや二つ、運が良ければいい石が見つかる。今思ってみれば、この軽さ、石英や瑪瑙の多さ、ごつごつとした石が大半であることから、菖蒲沢海岸の石拾いと難易度は近い気がする。ただ、あちらは海岸を遠目で見た時のいい石ある感が強いぶん、期待値が高まってしまう。こちらは駐車場だ。


ころころころ〜〜。

石英や瑪瑙は見つかるのだが、どうしても普通の岩石とまじっていたり、濁った不純物があったり、形がいいものがなかなか見つからない。TADAも、もくもくと探しているが調子はどうだろう。
今日はTADA家にお泊まりするので今までの福井石コレクションを見せてもらおうじゃないの。


やはり乾くと色が淡い。かるい。白っぽい。石は密度が最重要といっても過言ではないのだがこれは一度石拾いをしてみないとわからないことだ。


それでも福井の海は綺麗だから好きだ。
この海岸は砂浜と石が半々くらいの印象だ。
テトラポッドもあり、漁港でもあるのでやや人工的な印象もあるが水質はとてもいい。


この海岸、すぐそばに川が流れている。流れ着いたばかりの石だから、ごつごつとした石が多いのだろうか。


浜を散策していると、たまに雑草が生えていることがある。こんな海水が近く、さらさらの砂浜に、栄養なんてないだろうに、よく育つものだ。生命力ってすごいね。


ちょっと覚えていないのだけど、このあと他の海岸に少し寄ったっけ。たぶんそうなんだけどその時拾った石も記録も何もない。またTADAに聞いてみよう。忘れているだろうけど。


コカコーラを飲んで一服。と思ったら恐竜の化石のデザインじゃないの。福井のコカコーラは全てこうなのか。なんかこわい。そういえばこんなに福井にきているのに、恐竜博物館には一回も行っていないなあ。ああ。


ああ。それにしてもこれは確実に他の海岸にも行っているね。そんな気がする。じゃあさっき大味漁港で拾った石はどうだったんだい、TADAの拾った石はどうなんだいって、思うんだけど何の記録もない。ついにそんな気もなくなっていたのだろうか。福井で石拾いをしすぎて、慣れきってしまっている。初めての石拾いの
感動はどこへやら


おそらくもう一つの海岸も拾わずグッバイ。何をしている。TADAと海を眺め歩き1日を過ごす謎日記。

さて今日はそろそろ帰ってご飯食べて、TADA先生の石ころをじっくり拝見しようじゃないの。


ドン!さっそく一つ目の石から。気が早い。ご飯食べたの?食べた食べた。

で、何この石、めちゃくちゃいいじゃないの。今度貸してくれや。ちゃんと撮影したい。毛細血管のようにはしる黒線と深みのあるグレー。なかなかないぞこのトーンのグレー。


二つ目。こげ茶ベースにうっすら包み込む白のベール。どうなったらこの石が誕生するの。むきだしのこげ茶部分の配分と配置のバランスも申し分ない。


三つ目は黒。漆黒。なかなかマットで真っ黒な石ってないんだよ。大体乾くと暗めのグレー。でもこれは真っ黒。
ドルビーシネマの説明動画を思いだすよ。これが本当の黒。


四つ目。またしても僕の持っていないタイプの石。見せつけてくるな。TADAよ。青味の薄いグレーに走る渋い赤紫。この配色と表面の展開はなかなかないぞ。

、、、、ところでみんな、ついてきてる?
まだ続くよ。


五つ目は、、あれ普通に見える?
ちちち。
こんなに線が張り巡らされて、なんとも言えない渋みがある石もなかなかない。興味のない人は蹴飛ばしそうな石。


六つ目。これいつまで続く?終わりのない石物語。
これは瑪瑙。瑪瑙といえば黄色やオレンジまたは透明ですべすべなものが好まれるが、これはマットで細かい傷がついていて、さらさらな触り心地。それが妙に上品なんだな。

今回はここまで!
また次回につづくよ。

あと、僕が大味漁港で少し拾った石が見つかったので紹介しようと思う。あったんかい。



海で拾った石|福井県大味漁港



拾った石は3つだった。遠目ではなんのこっちゃわからない石達。瑪瑙、石英であることはわかる。

、、、TADAの後だとしょぼく見える。
いやいやいやみなさん、あちらは福井各地の厳選石だからね。こちらも厳選石バトルなら負けないよ。


一つ目は、小さい石英のかけら。きらめきが少々。岩石が混じっていなければもっとよかった。


グレー味のある瑪瑙。いや瑪瑙なのかこれは。いまだにそのあたり判別がつかない。ざらざらとザラメのような触り心地がよく、田舎のおばあちゃんの押入れからでてきそうなゼリー菓子のよう。これが一番お気に入りかな。


最後におおきめの石英。多分。結構綺麗。全体的には白いけど部分的にきらきら光る。このかたまり感がいい。触り心地もグッド。


次回はTADAの石物語後編と、福井での石拾いに対して枯渇し始めた意欲、故に新潟へゴーだよ。

それではみなさんごきげんよう。





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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

(2022 10/16)
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おすすめの石の本

なんとなく気になる本


石拾いが趣味になっていた。

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孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

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2021年11月5日金曜日

初めての海岸で小粒な石拾い。神奈川県立石海岸 |思い出その四十九|

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石拾いの旅|神奈川県立石海岸


2017年11月3日。

今日は同期の東京デザイナー、サラブレッドKと石拾いだ。先日福井でTADAと拾ったばかりだが、ついに石の魅力にとりつかれたか。
そして参加者がもう一人。同じデザイン学校の後輩で、これまた東京デザイナーのKMだ。何度か石の話は聞かせていたが、拾うのは今日が初めてだ。

さて、どこで拾うかというと、神奈川だ。東京から気軽に行ける石拾いの海岸といえば神奈川だろう。実は今回の海岸、サラブレッドKが一度訪れているらしい。当時彼女だった奥さんと、初デートに石拾いに行ったらしい。初デートが石拾いとは、クレイジーな、、。と思ったが彼女もあっさりOKだったみたいで、石の人がこうしてどんどん増えていく世界が待っているのだなあとしみじみした。

海岸名は、立石海岸。僕も名前と場所は知っていた。たまにインスタグラムのDMを通じて石の情報を頂いたりするのだが、そこで教えていただいて一度は行ってみたいと思っていた。なのに軽々とKに先を越されてしまった、、しかもデートで。もっと石に集中しなさい!石に!集中!

昼時なので、まずは腹ごしらえ。海岸のそばにある、ハンバーグが売りのレストランへ。(たしかそうだった気がする。違っていたらごめんなさい。)


満腹満腹。とても美味しかった。とゆっくりしていると、颯爽と海に降りるK。
まてまてまてーい!!こやつ石の先陣を切り、いい感じの石ころをかたっぱしから拾ってしまおうという魂胆だな。そうはさせん。

ざざーん、ざざーんと海の音。都会からやってくるとよけいに自然の良さが身に染みるだろうよ。

続いてKMがすたこらさー。東京のやつらは余裕がない。ああ、いやだいやだ。まずは海を眺めなさい。海を。


KとKM、さっそく石を探しながら歩き始めた。なんだか、砂場、砂利、岩場のある多様な海岸のよう。


海はというと、遠目にみると綺麗なんだな。よくみると水質はあまり良くない。まあ横須賀の海だしね、ど田舎というわけでもなく。福井や青森と比べるものではない。


でもなかなかに風情はあるじゃないか。
ちらほら何かを拾っている人も見受けられる。このなかに石の人もいるのだろうか。シーグラスや貝殻も落ちているので、ビーチコーマーな気もするが。


石はどうだろうか。割と普通。角のとれた石ころっぽいころころした石が少ない。岩のかけらのように角ばったものが多い。色はグレーだらけの駐車場まではいかないが、地味目の石の群れ。ザフツーノイシ。

たがこういった海岸にも奇跡は訪れる。拾い始めるよ。

ころころころ〜。


先陣切って余裕の石拾いを披露するK。何やら手に持った袋にはすでに石がキープされているかのように見える。むむむ、、。


KMも拾う。どんな石を拾うのか気になる。初めて石拾いをする者に同行した時、かなり気になるのだ。

庄内川に行った時も、女性二人がどんな石を拾うのか、見届けた。
それはこちら。

KMはどんな石の人にばけるのか。TADAのように開眼するものは決して多くはない。


きらきらと輝く水面。水質は悪くとも海は癒される。そして砂利浜を発見したのでこのあたりにいい石ころがあるとみて重点的にチェック。


なんだかいい石があるようなないような、しかし遠目には期待できそうな色合い。そうそう、忘れていた、この海岸、瑪瑙が拾えるらしい。これまたインスタグラムからいただいた情報なのだが、せっかくなので記念に一つはみつけたいなあ。


目をこらーすと、ますます出会いの予感。しかし少し小粒だ。TADAが瑪瑙を乱獲したことでお馴染みの(うそです)福井の浜地海水浴場の石ころより、ひとまわりふたまわり小さい。というか砂利寸前の石もある。しかしなんかこう、小粒な石ころって今まであまり見向きもしなかったが、じーっとみているとなんだかよく思えてくる。鶏の卵〜うずらの卵あたりまでが適正サイズだと決め付けていたが、いやいや、いいじゃないか、小粒な石ころ。


小さな世界にどんどん引き込まれていくよ。そしてその色彩と形は無限大。石ころが小さいと数が多くなるので、その場に留まり石を見つめる時間が長くなる。いままで、いかに海岸を雑に通り過ぎていたかがわかる。これだ、これだよ石ころ探しの真骨頂。幼少期を思い出す。きらきら輝く小宇宙。

さてさて、はやくも日が暮れ始めてきたんだな。Kは、KMは、一体どんな石を拾ったのだろう。披露&選別ターイム。


まずはKMの石、見るからにかわいらしい石たち。あきらかにハートに見立てた石、あなぼこ、でこぼこした石。むむむ、小さくてわかりづらいが、瑪瑙らしきかけらもひとつかふたつ。小粒な石拾いはKMのセンスと相性がよかったようだ。いつもの侘び寂びを求める僕らの石拾いとは違った切り口。


サラブレッドKの石はどうなんじゃ。石の上にごちゃっと置かれたいくつかの石。正直言ってよくわからん。こちらも瑪瑙混じりの岩石があるようなないような。Kは渋い石が好きだ。そんな彼にはちょっとこの海岸では力を発揮できなかったようだ。もう少し質量が、硬度が、表面の展開が欲しいと思っただろう。そして風化が彼の心を躍らせるのだ。きっと。


もう少し海辺の散策をしたら、帰ろうか。東京で飲みましょう飲みましょう。
そういえば、384はどうした。東京からの石拾いなら384がいてもおかしくないが。
彼は今日は予定があるらしい。夜の食事には駆けつける。
いやあ、見たかったよ、君の石ころ。おそらくこの海岸は384向きだから。
384の石はこちらをご覧あれ。





日が暮れる。


ヨットが横切る。気持ちよさそう。

そうそう、僕の石は、どんなんかというと。


結構拾った。小粒な石ころに引き込まれたあとは、どんどんいい石ころが拾えた気がする。最初は地味だと思っていた海岸も、目を凝らすとカラフルな世界だった。瑪瑙はとても小さなかけらほどのものしか拾えなかったがそれでいい。家に帰ってじっくり観察しよう。


拾った石を流木にのせてみたり。


いろいろ写真を撮ったりして遊んだ。


どこかの子供達も遊んでいた。


夕日を眺めるK、、。


さよなら立石海岸。すばらしい石と海をありがとう。


最寄りの駅へ行くためバスを待つ。バス停近くに居酒屋らしき建物がある。
なかなかいい感じだ。今度行ってみたいなあ。今日は384が待っているのでね。



海で拾った石|神奈川県立石海岸



東京から帰り、自宅で石を洗い並べてみた。すべすべの石、しましまの石、マットで深い味わいの石。多様な石がある。侘び寂びもあるじゃあないの。かなり小さな石だが、たまにはこういう石拾いもいいなあ、と改めて思った。


実はたくさん瑪瑙のかけらを拾っていたらしい。純度の高い瑪瑙はあまりなく、どれも虫歯みたい。でもとても小さいからかさばらないし、記念なので全部持って帰ってしまった。瑪瑙じゃないものも含めて。


寄りでじーっくり見ると大変面白い。また行きたい。立石海岸。
しかし、まだまだ石ころ探しの旅は終わらない。あの青森の質量、存在感を求めて。

それではまた次の石拾いで。
ごきげんよう。





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今回の石の人のおすすめ

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