アナリティクス

2020年9月30日水曜日

島根、石拾いの旅。青い石の海。 |思い出その八十一|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|島根の海




2019年11月24日。

宍道湖で道草石拾いを終え、アズッキさんのおすすめスポットへ向かう。



天気は曇りだがなんとか晴れ間も見えている。今日石拾いを終えるまで、雨は降らないで欲しい。
初めての島根での石拾い、石が雨で濡れてしまっては石の判別がつかなくなってしまう。
石神様、どうかよろしくお願いします。


それにしても島根はのどかでいい。住みたくなってくる。



木々が紅葉している。


今回の海岸は、いつものように、車から降りてすぐに石拾いできるわけではない。30分ほど山を降り、ようやく海岸に着くのだ。


山道の入り口付近にやってきた。
立て札は、、、倒されていない。よかった。

周りにちらほら住宅があるが、入り口付近は鬱蒼としている。
海岸まで1.3km。なかなかありますね。
TADA「なかなかだね。」

それにしても、ついに、ついに来た、、、。
島根の、念願の、いい石の、海岸!長かった、、。青森の石症候群からどれほどの月日が立っただろうか、さまざまな海岸に行き、石の力の違いに落胆し続けてきた、最近は見た目の派手さや特異さだけではなく、侘び寂びの中にある静かな石の良さも見いだせてきた。しかし、どうしても、忘れられない青森の石の思い出。
もしかしたら島根の石はそれと同等か、ひょっとしたら超えるほどの、、石が、!
今、その石が拾えるかもしれない海岸への入り口にTADAと立っている、、!

ザワザワ、、、。

ここで、僕の靴がコンバース的なスニーカーだと気づいた。昨日行った断崖絶壁の海岸、あそこの斜度の高い道はこの靴のせいで下れなかった。
今回もなかなか険しい道のりだと聞く。途中断念するわけにはいかないので、TADAのニューバランス的なスニーカーを借りることにした。TADAは長靴には着替えている。用意周到だ。


TADA「行くか。」
レツゴー!

ザッザッザッザッザッ。


歩き始めると、確かに遠くに海が見える。あそこまで、下るのか、、。


足下は雑草だらけ。足をもっていかれないように。


松の木が生えていて、いい感じだ。


まだまだ遠い。着くんかな。


険しいと聞いていたが、ちゃんと道になっていて、いいじゃないか。景色もいいし。


と、思ったら、突然もじゃもじゃしてきた。
道、道はどこですか。


でも、
自然豊かでよろしい。


写真では分かりづらいが、進行方向に対して右から左へ、なかなかの急斜面だ。
コンバースみたいな底がすべすべのスニーカーでここを歩いたらと思うとぞっとする。
にも関わらずズンズン歩いて行くTADA。長靴のパワーと、サッカーと子育てで鍛えられた体幹。
一方僕は仕事もプライベートもPCとスマホを主とする生活。休日たまにロードバイクに乗る程度。うかうかしていると置いていかれちゃうよ!


まだまだ海は遠い、、これ、本当に1.3kmなのでしょうか。


どんどん斜面が急になる。なのに足を止めることなく、ずんずんずんずん進むTADA。


さらに斜面が急になるぞ。落下しないように、掴む縄がある。ぼくはこの縄を掴みながら恐る恐る進む。
TADAは両手をポッケに入れながら、ずんずん進む。
危ないよ!

こんな場所が何回かあった。


落ち葉で滑る滑る。
この日記では海岸の場所を書いていませんが、みなさん、行く際は十分にお気をつけください!
天候が悪い日や体調のすぐれない方はお勧めできません。


道の外は、直角に近い急勾配。落ちたら最後だ。


でも鳥のさえずり、茂る木々、様々な植物。自然っていい。


何の実だろう。野生の実は特に気になる。
石の人は、実も好き。


たまに木々が開けて、海が見える。
え、、あんまり近づいている気がしない。


どんどん険しくなる。


気づけばTADAは遥か彼方へ。


あっ、ちょっと海岸の岩肌が見えてきた。


TADAさんよーーーーーーい。よーーーーーーい。
よーーーーーーい、、、。

、、、、。

今落ちたら人知れず死ぬな。そう思った。


まだまだ続く、、。また縄、、。


あれ、、、海の音が微かに、、聞こえてくる、、。


もう少し、、もう少しだ!!


うおおおおおおおおおおおおおおお!!

最後、山道から、木の階段になり、降りて行くと、、、。


海だ!!!!!!
TADAさん、ついに来ましたね!

、、、、、。

もう拾っとるやんけ!!

うおおおおおおおおおおおおお!

TADAに完全に先を越された。
おそらく10分以上前から石を拾い始めている。TADAに荒らされる前に、早く、早く拾い始めなければ、、、!

コロコロコロー!



それにしてもなんだ、ここの石は、、、石が、、青い!!!
遠目で見ても全体が青い! 駐車場とは全く違う、青い石の海岸!!
きたこれ!これはきたのではないか、青森を超える海岸が!!!


なぜか赤い!!!!
岩なのか、海藻なのか、苔のようなものなのか、、青い石と赤い海底、、。

僕がロケーションに目を奪われている隙に、黙々と石を拾うTADA。

TADAAAAAAAAAAAAAA!!!!


どこを見ても、薄いターコイズブルーの石が落ちている。


よく見る。よく見ーる。
大半がうすいターコイズブルーの石と、黄土色の石で構成されている。アクセントで真っ黒な石が、ちらほら。
こんな海岸、今まで一度も見たことがない、、。


そして、海が綺麗だ、、。綺麗すぎる。
木々と岩で囲まれた、閉ざされた海岸。この秘境感が僕をわくわくさせる。


そんなことを考えていたら、どんどん時間が過ぎて行く。
石を、早く、石を拾うんだ!!
実は今日、このあと宮田先生のお勧めの海岸にも行く予定なので、あまりゆっくり石拾いができない。

なぜ、、なぜなんだ!!青森の時もそうだ。
青森の綱不知海岸に行った時も、宿のチェックインの都合であまり長くはいられなかった。糸魚川海岸も着いたら夕方で、すぐに石は闇に包まれた。
いつもどうしていい海岸の時だけ時間制限付きなんだ、、。

コロコロコロー!!!


石が青い、海が綺麗、念願の石拾い、胸の高鳴りが止まらないが、が、なかなかいい石が拾えない。

なぜだ、、。なぜなんだ、、、!


はっ!

と気づいた。この海岸、どこか伊豆の菖蒲沢海岸に似ている。
瑪瑙が多いとか、種類の話ではない。この海岸に降り立った時の衝撃は、かなりのものだ。だが、石拾いを始めると、意外といい石が拾えない。

まず、青い石の密度がそこまで高くない。といっても低いわけでもない。七里長浜や、御前崎、七里御浜の石に比べると硬度が低く感じる。しかし感じる程度だ。
そして、石が波で十分に磨かれていない。こちらも別にざらざらというわけではない。同じく七里長浜や、御前崎、七里御浜の石に比べると少しすべすべ感がないように思える。ほんの少しの違いだが。


完全にやってしまった、、。僕は島根の石のハードルを上げ過ぎてしまっていた。
高まり過ぎた石への期待にが、頭の中でありもしない理想石を作り上げていたのだ。本当は申し分ない石の海岸のはずなのに、、。


ただ、この海岸にあるのは、今までのどの海岸にもない石達だ。まず記念として一つずつ特徴的な石は拾うことにした。


そして、雑念を取り払い、再び石を拾うことにした。


この石なんかは、模様がなかなか興味深い。


引き続き黙々と石を拾うTADA。
素晴らしい石拾いの姿勢。僕が無意味な葛藤をしている間に、幾つ石を拾ったのだろうか。
着実に石聖への道を歩んでいるわけだ。
(石聖とは、僕が勝手に妄想する、石の悟りを開いた石の聖人のこと。
TADAの拾った石を写真に収めておけばよかった。今度福井に行ったら、お願いしてみよう。

では、
ラストスパートといきますか!

コロコロコロー。石コロー。


拾った石は、こんな感じ。いいじゃないか!!
島根の石、思ったより密度がないとかすべすべしてないとか言って、ごめんさい。本当にちょっとだけなんです。

どんな石も、海岸も、魅力は多様なんだ。
そして、島根の石はかなりカラフルだ。

TADAさん、帰りましょうか。

TADA「そうだな。」



正直、帰り道もキツかった。行きの下りで、いつも使っていない筋肉を酷使した足が、帰りの登り
で悲鳴を上げる。さすがのTADAも辛そうだ。


でもやっぱり、自然はいいなあ。松ぼっくり。


最初の入り口まで戻ってきた。民家が見えて、すこしほっとした。
無事、帰ってくることができた、、。

海で拾った石|島根の海


拾った石は、こんな感じ。
写真では伝わりづらいが、左上の黒い石が、透明のつぶつぶが散りばめられていて、面白い。
ちょっと数が少ない気もする。島根なんて滅多に行けないんだから、もっと拾っておけばよかった。


寄りのカット。せっかく青い石の海岸で石拾いをしたのに、なぜか青い石が一つしかないのが悔やまれる。
形のいい青い石をもっと拾っておくべきだった、、。


青い石は、こんな感じ。
補正前の写真で実際の色と違うので、かなり伝わりづらいが、淡く上品な石。ああ、もっと拾っておけばよかった、、。


こちらの石は、赤い。と思ったら、、。


裏は真っ黒。どういうこっちゃ。本当に石は不思議だ。

何はともあれ、今まで体験したことのない、石拾いだった。次は何年後になるかわからないが、もっと石拾いの腕を上げて(石拾いの腕って何)挑もうと思う。

azukkiさん、ありがとうございました!


次回は引き続き、島根の海の石拾い、
宮田先生お勧めの海岸。
今度こそ、今度こそ、
青森の拾い石を超えたるでー!





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(2022 10/16)
リュック・ベッソン

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