アナリティクス

2016年12月10日土曜日

石拾いの旅、福井県九頭竜川 |思い出その十二|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福井県九頭竜川




2016年5月1日。

TADAと行く石拾いの旅、二日目。

浜地海水浴場の石拾いは大満足に終わった。
思い出その十一 〜TADAと行く石拾いの旅、福井県浜地海水浴場〜


帰りの名古屋行きのバスまで、少し時間があるとのことで、九頭竜川で石拾いをしてみることに。

石と海なのに、川。
一度だけ、川の石拾いを試みたことがある。岐阜県の中津川。
名古屋の近場に石拾いのできる海岸が無いため、仕方なく行ったのだが、意外と楽しかった。
雨の音、川の音、透き通った、きんと冷たい水。海とはまた違った石拾いだった。純粋に石拾いが楽しめた。
思い出その五 〜ちょっと道草、岐阜県中津川〜
しかし、手に入れた石はというと、特に面白みのある石は拾えなかった。基本は火成岩で、石の表情に個性が出にくい。
海のように磨かれていない、岩が砕けて小さくなったままの、ごつごつした石。白やグレーに均等に散らばる黒いつぶ。似たような石がたくさん転がる。
それはそれで面白いのだろうが、僕はもっと、偶然できた曲線美や地層が堆積してできた模様などが見られる石が拾いたいのだ。

そして今回、二度目の川の石拾いにやや不安になりつつも、TADAと九頭竜川へと向かう。
車中は先ほど拾った石の話で盛り上がっていた。

僕は、まだ興奮していた。福井の海岸の石、まさかこんなにいいとは、、。
菖蒲沢海岸よりも、可能性を感じていた。

しばらくして九頭竜川に到着。中津川の石拾いは中流あたりの探石だったが、今回は下流。なので結構川幅が広い。そして、川の水量が少ない。

川に降りてさっそく探石を始めた。

コロコロコロ〜

う〜〜ん。

下流なので中津川中流の石よりはだいぶ磨かれているが、まだザラザラしている。海の石は下流から海へ、さらにそこから波によって、すべすべつるつるに磨かれている。
とくに浜地海水浴場の石はよく磨かれていたため、九頭竜川の石に魅力を感じられなかった

加えて水量が少ないため、もともと水中にあったはずの石も顔を出しているのだが、土にまみれて本来の色が判別できない。そして、川上から川下にかけて、当たり前だが延々とつづく石の山。ものの5分ほどで、例の感情が襲ってきた。

「一体何をしているんだろう。」

石の人に、最も生まれてはいけない感情。石拾いへの問い。

中津川の時は、透き通った水の中でキラキラと輝く石達。雨にも関わらず、石拾い本来の楽しみが味わえた。
しかし、今回の九頭竜川の石拾いは下流であり、川の流れは遅く、ほとんど水は干上がっている。恐ろしく面積の広い石フィールド、石の半分は土をかぶっている。
こんな場所でいい石なんて見つかるんかいな、、。と思いながら、しぶしぶ拾っていた。

TADAはというと、結構真剣に石を見ているではないか。

ああ、石の人を語れるのは僕じゃなくTADAなんじゃないか。
そもそも僕はデザイナーEに御前崎の石を見せられてから石拾いに開眼し、旅をしてきたが、少し急ぎすぎたのではないか。
とうとう石拾いに飽きてしまったのではないだろうか、、。

とかなんとか、石拾いと石問答半分で九頭竜川をトボトボ歩く。
とその時、謎の石が目に飛び込んだ。

石拾い 川 福井県九頭竜川

なんですかあ、これは。

穴がぼこぼこと空いた石。他にはこんな石は見当たらず、この石だけが異様なオーラを放っていて少し不気味な印象。

うーん、持って帰ろうか、、。悩む。。
こいつ、、とてもでかい。
僕の石ころ推奨サイズは、体積が鶏の卵前後。こいつはダチョウの卵くらいあるな、、。

見れば見るほど、あやしい石だ。家に持ち帰った後、穴から謎の生物がでてきたりして。
とりあえず放置。

謎の石に少しテンションは上がったので、次なる石を探すことに。

コロコロコロー。



川で拾った石|福井県九頭竜川

石拾い 川 福井県九頭竜川

そんな感じで拾った石がこちら。うーん。かなり微妙である。

川の石ってやっぱりざらざらしている。色もなんだか地味で展開が少ない。
右上の流紋岩も、もっと磨かれたものを富山の境海岸でたくさん見ている。
ここならではという石は、手に入れることができなかった。
地質学的には分からないけれど、僕は石の成分等よりも、趣と触り心地、個性が最優先なのだ。

→いままでに拾ったいろいろな石

石拾い 川 福井県九頭竜川

寄りのカット。
こう見るとそこそこいい気がしなくも、、。
いや、しない。

九頭竜川は、TADAとの石拾いの旅の、おまけにすぎない。
川の石にどんな違いがあるのか、分かってよかった。これからもたまに川で石拾いをしようと思う。
・川原の石ころ図鑑

少し疲れた。二日間、石拾いを続ける旅。
TADAよ、車の運転ありがとう。

そしてまた会おう。
僕はもう福井と、福井の石の虜になってしまった。


次回は、ついに伝説の地に足を踏み入れる!
東京デザイナーK&Sと行く、津軽の海。
そして五日間に及ぶ、石修行の始まり。





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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

〜もはや顔を見ただけで泣ける俳優
トム・ハンクスの映画3選〜

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おすすめの石の本

なんとなく気になる本

石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海



2016年12月6日火曜日

石拾いの旅、福井県浜地海水浴場 |思い出その十一|

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石拾いの旅|福井県浜地海水浴場





2016年5月1日。

TADAと行く石拾いの旅、二日目。

昨日は富山の境海岸、黒部の海岸での石拾い。
その後TADA家ですっかりお世話になってしまった。
思い出その九と十 〜TADAと行く石拾いの旅、富山県境海岸と黒部の海岸〜

本日は、TADA家から近い距離にある石スポット、福井の浜地海水浴場に出かけることに。ここの石は、TADAからの石メッセージや、TADA家の選抜石ショーによって、素晴らしい石たちである事は分かっていたので、期待値が高まる。

待ちこがれた、福井の、隠された石の聖地で石拾い。あまりこの日記で情報を書いてしまうと、各地の石の人々が福井に押し寄せて、、などと無駄な不安を抱きつつも、書いてしまう。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

ひとまず近くの海岸沿いを少し散歩。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

チュンチュン。ピヨピヨ。鳥のさえずりの中、写真をたくさん撮ってしまう。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

いい感じの木の根元。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

どうやら海岸に降りられそうなので、日光浴するTADAをおいて、降りてみることに。

ここは浜地海水浴場ではなく、雄島より少し西にある海岸。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

海沿いの小道がなんともいい雰囲気。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

よいよい。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

植物も撮ってしまう。石のインスタアカウントを初めてみて分かったことがある。石好きの人は、自然が大好き。貝殻や木の実の写真が必ずあるはず。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

サワサワー。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

多肉植物?違う?

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

岩。こんなところではスベスベの石ころは採れない。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

TADA。


っと、あまりぶらぶらしていられない。今日は割と早めのバスで帰る予定。
TADAにも急かされ、浜地海水浴場に行く。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

車を少し走らせると、あっという間に着いた。
ちなみに写真は浜地海水浴場ではない。(海岸全体の写真がないのです、、。)
近い。TADA家から近い。
なるほど、この一ヶ月、凄い勢いで石採集ができた訳だ。それも早朝に。
あらためて、石なし県疑惑の愛知在住の僕と、TADAとの石拾い格差を感じた。

それにしても思っていたイメージと少し違う。テトラポッドもあるし。
さっきの海岸の方が自然な印象。ここは海水浴場だからなのかもしれない。
いい石なんて落ちているのだろうか。ちょっとだけ不安になった。

とりあえず海岸に降りてみる。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

………ごめんなさい。肝心の海岸の写真がありませんでした。。前回TADAからメッセージで送られてきた写真でご勘弁ください。(三度目)

それにしても、素晴らしい!!
波によってよく磨かれた、色とりどりの石たちが、砂利浜の上できらきらと輝く。
これまで、石だらけの海岸と言えば、翡翠の採れないヒスイ海岸、難易度の高すぎる聖地菖蒲沢海岸。
両方とも石拾いで有名な海岸だ。しかしどうだろう。
趣深く、美しい石を探すには、あきらかにこちらの方が適している気がする。

むむむ!TADA!さてはこの海岸を独り占めにする気だったな!!

この日記にこの海岸名を書くこと自体、ものすごくためらっている。はっきり言って誰にも知らせたくない。これ以上この海岸に他県の石の人を踏み入れさせたくない!! これはこの先も付き纏う、石拾いをみんなに啓蒙したい自分と、石スポットを誰にも教えたくないという葛藤の始まりなのである、、!

と興奮していると、まるで自宅の庭を散歩するように、スマートに歩くTADA。
それからひょいと石を1つ拾ってみせた。
「ほら、これが瑪瑙だぞ。」

えっ、こんなに、いとも簡単に瑪瑙が見つかるとは。しかも菖蒲沢海岸の瑪瑙と違い、程よく磨かれて、つやつやしているじゃないか。

しかしTADAは、
おかしいなあ、前はもっと落ちてたのになあ、、とぶつぶつ呟いている。

、、、それはいつもTADAがここの瑪瑙を乱獲しているからだろーが!とつっこみたくなったが、こんな素晴らしい場所に、連れてきて頂いている身なので、心にしまっておこう。

おとなしく僕も石拾いすることに。

コロコロコロー。

いや、本当に素晴らしい。こんなに楽しい石拾いは初めてだ。
今までの石拾いが苦行のように聞こえるかもしれないが、そうではない。
この海岸が素晴らしすぎるのだ。
まず、テトラポッドにより波が穏やかになり、波打ち際の石拾いがしやすい。瑪瑙は水に濡れると、透き通って見つけやすくなるので、重要なポイント。
そして石の色数が圧倒的に多い。ほとんどの海岸は、降り立った時の印象が一面グレーだが、この海岸は、紫、赤、黄色と様々な色の石が転がっている。触り心地はすべすべ、形は平べったいものが多い。小さいものは特に、おはじきのようでかわいい。
さらに海がきれい。透明度がものすごく高い。
これらの素晴らしい要素が相まって、ここは隠された石の聖地だと、あらためて感じた。

海で拾った石|福井県浜地海水浴場

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

そして拾った石はこんなかんじ。現地で並べてみた。

大収穫だ。こんなに満足した結果になるとは。
ありがとうTADA。途中文句を言ったりしてごめんなさい。

今写真で見ても、惚れ惚れする石達。

さらに、、。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

どーん。

これ全部瑪瑙。
形もまずまず、色は黒飴っぽいものからべっ甲飴みたいなもの、白っぽいものまで、様々。

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

後日並べ直してみた。
他の海岸の石と比べて色が多彩なことが、石を拾ったことのない方でも分かるのではないだろうか。
→いままでに拾ったいろいろな石

石拾い 海 福井県浜地海水浴場

寄りのカット。
素晴らしい、、ちょっと拾いすぎたかな。

以上。
と、本日の日記を終えると思いきや、実はまだバスの時間まで余裕があるということで、福井の川に挑戦することに。名は、九頭竜川。なんか凄そう。
またしても石と海なのに、川。

福井石の旅は次回へ、もうちょっとつづく。





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