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2023年11月12日日曜日

最終章 ただいま、三年ぶりの福井の海で石拾い |思い出その百十六|

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石の人

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Toumo



最終章|思い出その百十六|

2022年11月3日。
クリームソーダグミ。福井行きバスの途中休憩のため、パーキングエリアでの出来事である。
福井。そう、TADAとの石拾いだ。コロナが落ち着き3年ぶりの石拾い。石拾いにグミはかかせない。口にほりこんでもうすぐ訪れる福井の海を想像しながらお気に入りの音楽を聴きバスに揺られる。
TADAは福井駅で待つ。

合流。
TADAよ元気かどうなんだい。どうやら息子はすくすく育ち来年の4月から小学生らしい。はやい。時の流れは速すぎる。小学生は大変だ。授業、スポーツ、習い事、Youtube、ネットゲーム、、まだまだある。やることがたくさんある。遊びの選択肢もたくさんある。買わなくても無限にあるゲームと動画。もし自分が今この世に生まれ落ちて小学生になったらと考えると恐ろしい。完全に引きこもる可能性がある。
そういえばどうなんだい、石の方は、石の英才教育はどうなった。
TADA「石にはもう、興味がない。フォートナイト。」
どーん。

いやしょうがない。私もフォートナイトあったらやってた。多分。ソフトの数は限られブラウン管テレビでしかできず親にも頭悪くなると隠れてゲームをやっていたあの時代。それくらいが自制心のない私からするとちょうどよかったのかもしれない。(隠れてめっちゃやっていたが)
そのおかけで幼少期暇つぶしに石も拾ったり拾わなかったり。

TADAは、どうなんだ石の方は。コロナ中の石活動は。
TADA「俺もフォートナイトやってた。」
ぎゃーん。
そんなことあるのか。ゲームに興味のなかったTADAなのに。おそるべきフォートナイト。



石拾いの旅|福井県の海岸

着いた。
福井といえば、やっぱりこの浜。心落ち着く穏やかな海、美しい石ころたち。たぶん私の期待を裏切らない。しかし近年石の数が減っている。TADAの乱獲がどうとか言ってきたがここは海水浴場でシーズンが近づくとその度に石がどけられてしまうのだ。

そんなのどうだっていい。ここで石を少しでも拾うことができるのならば。ここの石ひとつひとつが最高の喜びです。

一見なんでもない砂と砂利の浜なのだがよく見ると美しい小粒な石が輝いていることに気づく。青森の石ほど存在感はないのだが控えめでそれでいて地味ではない、可愛らしい石ころがたくさんある。青森の石より魅力的だと感じる部分もたくさんあって、やはり隠された聖地だと思って間違っていないと再認識した。

日本海側の石スポットは波が激しいのだが福井の海は穏やかだ。とくにこの浜はテトラポッドがあるため石が拾いやすい。ただ調子に乗って波打ち際をせめすぎると足は濡れる。

このサイズと、多様性。写真ではあまり伝わらないが素晴らしい。なんども繰り返し言っているが最近このサイズの石が好きだ。量が増えても困らないし、新しく買ったマクロレンズで撮影すると小さな世界に無限の世界が広がる。石面探査の写真集を作りたい。作る。みなさんその時は買ってください。そして次なる石の旅のための資金にさせてください。

いいねえ。
やっぱすきやねん。

打ち上がるフグ。手をあわせる。

黙々と、TADAと私それぞれが拾う。
ころころころ〜。

ころころころ〜。

ささんさささーん。

海を眺め石を拾い波音を楽しむ。天気もいい。晴れが少ない福井では運が良い。

波打ち際をせめにせめる。なぜならもう一つの楽しみ瑪瑙があるからだ。水に濡れ、晴れの日には輝く瑪瑙。

しかし簡単には見つからない瑪瑙。

大きめの石を発見してやっぱりいらないと落としたら砂利がクレーターのようになって面白い。このサイズは珍しい。

どん。

植物が生える。こんな栄養のない砂浜でなぜ育つ。自然はすごい。石もすごい。

気になってしまう。そして、ここでの石拾いはこれにて終了。
今日は日帰りで他の海岸も見なくてはならないからだ。

拾った石は、こんな感じ。いや、十二石、にしているがこれは誰の石だろう。TADAの石ではない気がする。TADAの石はどこだ。絶対に撮っているはずなのに、ない。これではない気がする。

これが私の拾った石。小粒で色とりどりの素晴らしい石たち。これだけではない。もうひとまとまりあるのだ。久々の福井の海に心躍り拾いすぎてしまった。

寄りのカット。いい。実にいい。一番左列の上から三番目。かなり小粒な石だが、マンゴーのように発色が良く夕焼けのグラデーションのごとくなめらかだ。

一番右上の石、わかりづらいが陶器のような質感でおもしろい。

石のパラダイスや。美しい小粒な瑪瑙も入り混じり、こんな石選抜はなかなかない。今日はかなりいい石があった。

左から三列目、上から三番目の黒とオレンジのまだらの小石、これがオオサンショウウオの模様のようで珍しい。今まで拾ったことのない模様。

左から二列目、一番下の石は、珪化木。木の化石。美しい肌色で艶がある。上品でとてもいい。

今回、超小粒な石も拾ってみた。砂利と石のあいだくらいの小石。小さくなると破片が削られ丸みを帯びた状態となるのでいい色だが形が悪い、いらない傷があるなど自分にとっての欠点が少なくなる。その逆に大きい石は面積が多い分、すべてが完璧な形、色、展開、触り心地、密度のある石を探すのは至難の業だ。

いい。

うれしくなって写真を撮りすぎている。

もういいよ、と思ったら急にここからもうひとまとまりの石たちへ。寄りのカットから。

むむむ、こちらも素晴らしい小石たち。

ただ、なんとなくさっきの二軍として集められている。

それでも美しい。
すごくわかりづらいが、左から二列目の一番下の石、深緑と茶色のまだらでこれまた珍しい模様の小石。この浜にはひとつだけ珍しい色や模様の小石があったりする。同じ模様で他の石を探そうとしてもなかなか見つからない。


引きのカット。たくさん拾った。だが小粒なのでそれほどかさばることもない。




海で拾った石|福井県の海岸

白バックで撮った石の写真。暗い。補正はしない。
十二石で、石並べ。ちょっと原始的でユニークな土器や土偶のような、そんな石でまとめてみた。またしっかりとった写真は、インスタグラムなどのSNSにて。

小惑星のような十二石。

日本の四季を感じるような十二石。


こちらも和を感じる、侘び寂びのある十二石。

素晴らしい。素晴らしい福井の海。ビクロイ。
そしてTADAの石はどこかへ行ってしまった。
自分の石世界に没頭し、それ以外の全てを忘れてしまった。石日記として、どうなのか。

次回は、引き続きTADAと福井で石拾い。今度はTADAの動向もチェック!




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石の人について

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今回の石の人のおすすめでもないグミ

(2023 11/12)
純喫茶グミ

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おすすめの石の本

なんとなく気になる本