アナリティクス

2019年9月28日土曜日

極寒の石拾い、福井県大味漁港 |思い出その三十五|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|福井県大味漁港

福井県大味漁港 石拾い

2016年12月11日。 


TADAと福井にいる。この真冬に、そして雨天に、強風。

浜地海水浴場の後、懲りずに来た二つ目の海岸、大味漁港。
もちろん人は一人もいない。
石拾いには貪欲なTADAも車に避難するほどの寒さ。凍てつく波動。
それでもこの海岸に来てしまったのは、まだ僕が石拾いを諦めきれていなかったから。
TADAも車中の休憩と昼食で少しは回復したので、また石拾いをすることにした。

福井県大味漁港 石拾い


さて大味の海岸の様子は、、、


あたりまえだが、引き続き石が完全に濡れている。濡れてしまうと駐車場な海岸でもそこそこよく見えてしまう石拾いの落とし穴。この海岸はそこまで駐車場というわけでも無いが、少なくとも5割り増しに見えていることに違いは無い。気をつけて石を拾い始める僕とTADA。


石ころころ、

ころころころ〜。

福井県大味漁港 石拾い


雨と風が少し弱くなってきたが、それでもまだまだ寒い。
そしてあることに気付いた。

前回石拾いに来た時よりも明らかに瑪瑙や面白い石が少ない。

またしても、福井の石TADA乱獲説が浮上。

動植物ではなく、石を乱獲とはおかしな話だが、大味漁港は、あの菖蒲沢海岸と大きさが同じくらいの、小さな海岸だ。乱獲されて良い石が消滅してしまうのに、あまり日数がかからないと推測される。

そして前にも書いたが、石の人が最近増えてきている気がする。恐らく福井にも何人か石の人がいて、石拾いに拍車がかかり、なかなかいい石が拾われてしまっているのかもしれない。しかし、いい石を見つけられたことは少し悔しいが、石の仲間が増えることは実にうれしいものだ。
SNSの石アカウントも、徐々に増えてきている印象で、うれしい限り。みなさんの石ころ標本を拝見して、さらに石熱が高まる今日この頃。

ひとまず、良い石が少なくなった要因は、いくつかあると思うのだが
石に対して僕の目が、心が慣れ、曇ってしまっただけなのかもしれない。
それなのに、福井で純粋にもくもくと石拾いをしている、TADAのせいにしてしまっていたのだ。
そもそも瑪瑙や翡翠ならまだしも、「良い石」には基準がない。ただの石ころだ。人それぞれ見方は違ってくるはずである。
拾っている人の心を映し出す石。僕の石聖への道はまだまだ遠い。


福井県大味漁港 石拾い


濡れた石に苦戦しながらも、拾い続けるTADA。


福井県大味漁港 石拾い

ここの石は、浜地海水浴場の石よりも少し密度が低く、スカスカしている。石は水に濡れると色が濃く見えるのだが、密度が低い石が濡れると、さらに発色がよく見えることある。これが乾くと随分白っぽくなり相当がっかりする。なので慎重に拾う。後ほどどこかで雨宿りしながらじっくりと乾くのを待つつもりだ。

福井県大味漁港 石拾い

過酷な環境下でも諦めず、石の山を傘でつついて、いい感じの石を探すTADA。

浜地海水浴場は風を遮る物が周りに無かったため、さすがのTADAもダウンしていたが、この海岸は近くに堤防があるので少しはましなのだろうか。



海で拾った石|福井県大味漁港

福井県大味漁港 石拾い

石拾いに区切りを付けて、半個室のバス停で雨宿り。多様に見える石たち。しかし騙されてはいけない。何度も言うがこれは仮初めの姿なのだ。


福井県大味漁港 石拾い


こちらはTADAが拾った石。良い。少なくとも濡れている状態では負けた。特に一番上の波紋のような石が美しい。そのすぐ左下の石英は、ゴツゴツとした中に繊細さも透明感も素晴らしい。中央少し下の白い石は、ほどよくうねったストライプが心地良い。その中央最下の緑の石は、乾いた状態でどこまでこの深緑が保たれるのか気になるところだ。

そして注目したいのはTADAの拾った石の数だ。雨天でこの石の量は素晴らしいとしか言いようが無い。僕は倍以上拾ってしまっている。乾いた状態が想像できないため気になる石はすべて捨てきれず、いつもより多めに拾ってしまうのだ。ぐぐぐぐ、、、。やはりTADAは石聖を目指しているに違いない。この福井の地で石を極めようというのか。

しばらく乾くのを待ってみたが、雨天とこの寒さで、すぐに石が乾くわけもなく、仕方なくそのまま石たちを持ち帰った。

福井県大味漁港 石拾い


これが持ち帰った後撮影した石たち。いかがだろうか。濡れた状態と、乾いた状態、これほどにも色や印象が変わってしまうのだ。

でもでも、もしかして意外と全体的に悪くないのかもしれない。

→いままでに拾ったいろいろな石

福井県大味漁港 石拾い


寄りのカットその1。うーん、、。ちょっと、微妙かな、、。

寄ると分かる、密度の低さ、軽さ。

福井県大味漁港 石拾い


寄りのカットその2。こちらは、まだ悪くない。気になる石がいくつかある。
少しピックアップしてみよう。

福井県大味漁港 石拾い


得体の知れない何かに、浸食された跡のよう。

福井県大味漁港 石拾い

恐竜の肌のよう。

福井県大味漁港 石拾い

亀のよう。かわいらしい。


大味漁港には、様々な形の石がある。バウムクーヘンのように層になった石や瑪瑙、石英といった結晶も多い。一見、海岸全体は少しグレーっぽいのだが、よく見ると色数もそこそこ多い。極寒だったが、なんだかんだ今日も石拾いを楽しめた。


福井の石拾い、これにて終了。ありがとうTADA。さよならTADA。
また近いうちに会う気がするが、、。

次回は、あの福岡の石の戦いから約一年が経った、、。社員旅行で広島県宮島へ。はたして石は拾えるのだろうか。

待ち受けるのは、予期せぬアクシデント!





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2019年9月8日日曜日

極寒の石拾い、福井県浜地海水浴場 |思い出その三十四|

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石拾いの旅|福井県浜地海水浴場

福井県浜地海水浴場 石拾い

2016年12月11日。 

TADAと福井にいる。この真冬に、そして雨天に、強風に、何故海にいるのだろうか。
極寒の海水浴場。もちろん人は一人もいない。
何故ってもちろん石を拾いに来たわけだが、今日の石拾い難易度はエキストラハードモード確定である。
というか悪いことは言わない、今日は拾うな。

福井県浜地海水浴場 石拾い

恐ろしく寂しい海。世界の終わり。

福井県浜地海水浴場 石拾い

心なしか、石が少なく見える。
寂しさに視覚が支配されているのか、満潮なのか。

潮の満ち引きも、石拾いに欠かせない情報の一つ。

福井県浜地海水浴場 石拾い

傘を差しながら、懸命に石を探すTADA。
僕も負けじと、石を探す。


ころころころ〜。

福井県浜地海水浴場 石拾い

適当に拾って集めてみた。雨に濡れて、輝く石たち。
極寒の石拾いで、手がかじかんでいる。

TADAはどんな石を拾ったのだろう、、TADAは、、。

福井県浜地海水浴場 石拾い


TADAがおらぬ。
消えた、、。

福井県浜地海水浴場 石拾い

TADAは、寒さに耐えられず、車の中に避難してしまったようだ。
当たり前だ、真冬の雨に、強風。その中で石拾い。まともな人のやることでは無い。

しかし僕はまた、普通に拾い始めた。何故だろう。この過酷な状況下にも関わらず、石拾いをやめる気がしない。意地なのか、石のプライドなのか。

この逆境が、いつもと違う石拾いが、僕の心をかき立てるのだろうか。

石ころころ、ころころころ〜。


どんな状況でも石は美しい。この海岸の石は小ぶりだが、色とりどりで、密度も高く、形も多様だ。

ころころ〜。


いつまで拾っているんだという、TADAの心の声が聞こえてきた気がするので、このあたりで石拾いを一旦終了する。


福井県浜地海水浴場 石拾い

濡れていて判別しにくい中、半分当てずっぽうで拾った石たち。
近くのラーメン屋(休憩中)の入り口で雨宿りしながら、じっくりと乾くのを待つ。

ところが、全く乾かない。
仕方なく乾いた状態を予想して選別した。これにはかなりの想像力を要する。

お腹も空いたので、お昼ごはんを食べに行くことに。

福井県浜地海水浴場 石拾い

そこそこ有名な、そば屋さんに入店。
福井名物の越前おろしそばに、これまた名物のソースカツ丼のセット。
ソースカツ丼を始めて見たときは、「カツにソースかけただけやん。」と思ってしまったが、今となっては卵とじのカツ丼より、ソースカツ丼のほうが好きになってしまった。美味美味。

100年続く、老舗蕎麦屋だそう。



海で拾った石|福井県浜地海水浴場

福井県浜地海水浴場 石拾い


拾った石は、こんな感じ。

福井県浜地海水浴場 石拾い

寄りのカット。どうでしょう。

福井県浜地海水浴場 石拾い

バウムクーヘンみたいな石。

福井県浜地海水浴場 石拾い

亀みたいな石。

福井県浜地海水浴場 石拾い

恐竜の肌みたいな石。

最近、石の選別の速度は速くなったものの、拾いすぎて、自分の判断基準がこのままでいいのか、自信がなくなってきた。
もちろん正解なんてないのだが。
→いままでに拾ったいろいろな石

短い日記だったが、これからどんどん短くなりそうだ。なぜなら頻繁に行く石拾いと、スポットも2回、3回と同じ場所ばかり。石に対して何か感じることが少なくなり、書くことも少なくなるのだ。少し寂しい。


さあ、つぎの海へ。
次回も引き続き、TADAと大味漁港で極寒の石拾い。まだ拾うんかい。






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