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2023年6月18日日曜日

最終章 まだ見ぬ海岸の石よ青森を超えていけ、神奈川の海で石拾い |思い出その百十四|

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最終章|思い出その百十四|


石拾いの旅|神奈川県の海岸

夏や。とても暑い夏や。石拾いには適していない気候。日焼けもするし頭もぼーっとする。石が反射する光に目がやられる。石拾いなんてするもんじゃない。
だがしかし、青森を超える石を探す旅の途中である。止まることは許されない。猛暑だろうが極寒だろうが雨の日も風の日も雪の日も。台風と雷は命が危ないのでさすがにやらないがそれ以外の日はいつだって拾える。と言い聞かせる、、。


2022年8月某日。
青森の石を超えるなんて不可能だと、そろそろ諦めそうになりながら、石の方々のインスタをぼーっと見ていた。

!?

なんだなんだこの石は。素晴らしく美しい石が目に飛び込んできた。そして採取場所は神奈川と書いてある。前回書いた、出張ついでにいつも行く海岸の石とはどこか違う。神奈川、ほかにもあるのか魅惑の石スポット。そしてこの石を拾われた方は、私がインスタを始めてまもなく勝手にシンパシーを感じた石の方の1人。石クローさんと呼ばせていただく。早速DMで連絡を取ってみる。
私はDMで連絡を取ることに少々抵抗がある。それは石の方々皆さんが海岸の情報共有や石についての会話をしたいわけではないからだ。なのでいつも若干緊張する。これで石の方とのかけがえのないつながりをひとつ失ってしまうのではないかと。それも、数少ないシンパシー石の方を。

DMを送ってしばらくすると返信があった。スルーからの絶縁ではなくほっとした。私のアカウントも日記もよくみていただいているようで、その信用もあり(あるのか?)秘密の海岸を教えていただいた。ありがたや。

ああ、やはりあったのですね私の知らない良き石の海岸。知ってしまったら行かずにはいられない。



そういえば先日DMでお誘いいただいた、石フェス東京なるものに参加することになった。参加するといってもフェスの二日間、即席で作った石の写真作品を少々展示・販売していただくため東京へ送り、私は名古屋で状況だけ共有していただこうかと思っていた。
思っていたのだが、なんと、なななんと、石フェスのトークショーのゲストに宮田珠己さんがいらっしゃるという。
そんなことあります?
これは、行かねば!必ず!しかもたまたま開催日が東京出張に近い、ということでそのまま東京にいることにした。ならばその翌日まで滞在し石クローさんの秘密の石スポットにも行ってしまおう。
どうやらほぼ石の出張になりそうだ。
石フェス東京については話が長くなってしまいそうなのでまたいつの日か書こうと思う。


2022年9月13日。

石拾い当日。昨日は384(なぜかいる、いや誘った)と石フェス東京に行き、そのあと384と楽しく酒を飲み今日をむかえた。384は一緒に来てくれなかった。なぜ。どうもサラブレッドKに比べると石への興味はあるが石拾いの積極性はなさそうだ。Kはいつもとてつもない集中力で石拾いをしているというのに。石フェス東京も行きたかったようだが予定が合わず残念そうだった。
そんなわけで安定のひとり石拾い。初めての海岸だし、石シンパシーの石クローさんおすすめの海岸なのでかなり期待値が上がる。もしかしてひょっとして青森の石を超えてしまったりなんかして。


海岸に着いた。いつもの神奈川の海岸よりも水質がいい気がする。(気のせいかも)

石はどうだ。

ころころころ〜。


石は遠目で見てこんな感じ。わからない。ただ、初見で駐車場でないことはわかる。濡れマジックは差し引いても、なかなかの個性、色の違いがありそうだ。

ころころころ〜。


また引きのカットでわかりづらい。この海岸、いつも出張で拾う海岸にある青緑の石ころもあるし、もう一箇所同じく神奈川で小粒な石が拾える海岸にあるような石も見受けられる。実に多様だ。石のサイズも大きすぎず、小さすぎない。ころよいサイズ。


ころころころ〜。


乾いた石はこんな感じ。あれ?駐車場?と思ったあなた、駐車場はもっとグレーである。


やはり濡れると発色がよくなる。濃い色、暗めの色が多い気もする。そのあたり神奈川の小粒な石の海岸ににている。その石をそのまま大きくしていった感じ。




9月なので暑いが、海水はそこそこ綺麗で、透き通っていて清々しい。

ころころ。



ころ!

色鮮やかな石が急に目に飛び込んできた。
錦鯉のよう。もちろん濡れてないとここまでの発色ではないが。なかなか珍しい。水につけて鑑賞したい石。



ところどころにある滑らかな岩肌。ここの地形は面白い。



今は潮が引いているため石が拾いやすい。石スポットの全長はなかなかあるほうなのだが、堤防から海まであまり幅の広い海岸ではないため、潮が満ちてくると歩けない箇所がいくつかできる。気がついたら浜に取り残されて戻れない、なんてことになりそうでちょっと怖い。





やはり綺麗な海。









砂利浜に、石。最近はまっている小粒な石を見つけやすそう。






ハート型の石。普段はそういった見方で石を拾わないが、昨日の石フェス東京主催の方が、ハートの石を集めていたので、写真に収めてDMで送りつけた。



この手の石は、自然物(礫岩の類)なのか、人工物が削れてまるまったものなのか判別しづらい。なんだかこれは後者な気もする。




流木が、砂浜に突き刺さる。空想巨大鹿の角のよう。ブイ。






気づけば潮が満ちてきた。帰れなくなる前に、終わりにしよう。



気がついたらこんなに拾っていた。ここから選別が始まるのだが、小粒な石が多い。そしてむやみやたらと拾っている感が否めない。初めての海岸ではこうなりがちだが何度拾っているのだと自分に言いたい。そろそろ学習したい。GPTよろしく。



おそらくこれが選別後。まだ多い。



特に気に入った七つ石。



こちらはさよなら石。



さよなら石。みなさんさようならまた会う日まで。

多分おそらく限りなく絶対に近いもう合わない石たちに別れを告げるこの瞬間。たまらくせつなくそれもまた良きかな。



これはどちらかわからない。美色三連石。さよなら。



ハートもさよなら。



赤、黄、青。さよなら。



ぽつん。さよならお元気で。

これにて石拾い終了。また訪れたい海岸だった。青森の石は超えてないけど。






海で拾った石|神奈川県の海岸


家に持ち帰って撮影。またしても写真が暗い。これでは石の趣が感じられない。私が美しいと思える写真はこちらからどうぞ。



風の谷のナウシカの王蟲のよう。おうむっていれると一発で漢字がでてくる。私のPCだけかもしれないが。



黒線がビシビシとはいるグレーな石。黒閃には程遠い。この石ではゾーンに入ることはできない。



錦鯉のよう。乾いても意外に発色が良かった。



恐竜の歯の化石のよう。



椎茸のよう。いや、毒きのこか。





こうしてみると色とりどりの石が拾える海岸だった。形も模様も多様で美しい。比較的密度もあるように思った。三重の七里の浜や静岡の岬ほどではないが。そしてまたしても青森の石を越えることはなかった。終わらない石修行。存在しない石トピアを求めて。

おわり。

次回は、どこだっけ?もう記憶がない。何も知らない。






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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

(2023 2/23)
飛騨高山のお土産で買った赤かぶ
調味料は塩、米ぬか、米酢、唐辛子のみだが美味しい
神奈川にて石拾いのお土産で買って美味しかったが
福島のお菓子だった神奈川関係なし

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おすすめの石の本

なんとなく気になる本

石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

石と海


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