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2021年11月5日金曜日

初めての海岸で小粒な石拾い。神奈川の海岸 |思い出その四十九|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|神奈川県の海岸


2017年11月3日。

今日は同期の東京デザイナー、サラブレッドKと石拾いだ。先日福井でTADAと拾ったばかりだが、ついに石の魅力にとりつかれたか。
そして参加者がもう一人。同じデザイン学校の後輩で、これまた東京デザイナーのKMだ。何度か石の話は聞かせていたが、拾うのは今日が初めてだ。

さて、どこで拾うかというと、神奈川だ。東京から気軽に行ける石拾いの海岸といえば神奈川だろう。実は今回の海岸、サラブレッドKが一度訪れているらしい。当時彼女だった奥さんと、初デートに石拾いに行ったらしい。初デートが石拾いとは、クレイジーな、、。と思ったが彼女もあっさりOKだったみたいで、石の人がこうしてどんどん増えていく世界が待っているのだなあとしみじみした。

海岸名は、立石海岸。僕も名前と場所は知っていた。たまにインスタグラムのDMを通じて石の情報を頂いたりするのだが、そこで教えていただいて一度は行ってみたいと思っていた。なのに軽々とKに先を越されてしまった、、しかもデートで。もっと石に集中しなさい!石に!集中!

昼時なので、まずは腹ごしらえ。海岸のそばにある、ハンバーグが売りのレストランへ。(たしかそうだった気がする。違っていたらごめんなさい。)


満腹満腹。とても美味しかった。とゆっくりしていると、颯爽と海に降りるK。
まてまてまてーい!!こやつ石の先陣を切り、いい感じの石ころをかたっぱしから拾ってしまおうという魂胆だな。そうはさせん。

ざざーん、ざざーんと海の音。都会からやってくるとよけいに自然の良さが身に染みるだろうよ。

続いてKMがすたこらさー。東京のやつらは余裕がない。ああ、いやだいやだ。まずは海を眺めなさい。海を。


KとKM、さっそく石を探しながら歩き始めた。なんだか、砂場、砂利、岩場のある多様な海岸のよう。


海はというと、遠目にみると綺麗なんだな。よくみると水質はあまり良くない。まあ横須賀の海だしね、ど田舎というわけでもなく。福井や青森と比べるものではない。


でもなかなかに風情はあるじゃないか。
ちらほら何かを拾っている人も見受けられる。このなかに石の人もいるのだろうか。シーグラスや貝殻も落ちているので、ビーチコーマーな気もするが。


石はどうだろうか。割と普通。角のとれた石ころっぽいころころした石が少ない。岩のかけらのように角ばったものが多い。色はグレーだらけの駐車場まではいかないが、地味目の石の群れ。ザフツーノイシ。

たがこういった海岸にも奇跡は訪れる。拾い始めるよ。

ころころころ〜。


先陣切って余裕の石拾いを披露するK。何やら手に持った袋にはすでに石がキープされているかのように見える。むむむ、、。


KMも拾う。どんな石を拾うのか気になる。初めて石拾いをする者に同行した時、かなり気になるのだ。

庄内川に行った時も、女性二人がどんな石を拾うのか、見届けた。
それはこちら。

KMはどんな石の人にばけるのか。TADAのように開眼するものは決して多くはない。


きらきらと輝く水面。水質は悪くとも海は癒される。そして砂利浜を発見したのでこのあたりにいい石ころがあるとみて重点的にチェック。


なんだかいい石があるようなないような、しかし遠目には期待できそうな色合い。そうそう、忘れていた、この海岸、瑪瑙が拾えるらしい。これまたインスタグラムからいただいた情報なのだが、せっかくなので記念に一つはみつけたいなあ。


目をこらーすと、ますます出会いの予感。しかし少し小粒だ。TADAが瑪瑙を乱獲したことでお馴染みの(うそです)福井の浜地海水浴場の石ころより、ひとまわりふたまわり小さい。というか砂利寸前の石もある。しかしなんかこう、小粒な石ころって今まであまり見向きもしなかったが、じーっとみているとなんだかよく思えてくる。鶏の卵〜うずらの卵あたりまでが適正サイズだと決め付けていたが、いやいや、いいじゃないか、小粒な石ころ。


小さな世界にどんどん引き込まれていくよ。そしてその色彩と形は無限大。石ころが小さいと数が多くなるので、その場に留まり石を見つめる時間が長くなる。いままで、いかに海岸を雑に通り過ぎていたかがわかる。これだ、これだよ石ころ探しの真骨頂。幼少期を思い出す。きらきら輝く小宇宙。

さてさて、はやくも日が暮れ始めてきたんだな。Kは、KMは、一体どんな石を拾ったのだろう。披露&選別ターイム。


まずはKMの石、見るからにかわいらしい石たち。あきらかにハートに見立てた石、あなぼこ、でこぼこした石。むむむ、小さくてわかりづらいが、瑪瑙らしきかけらもひとつかふたつ。小粒な石拾いはKMのセンスと相性がよかったようだ。いつもの侘び寂びを求める僕らの石拾いとは違った切り口。


サラブレッドKの石はどうなんじゃ。石の上にごちゃっと置かれたいくつかの石。正直言ってよくわからん。こちらも瑪瑙混じりの岩石があるようなないような。Kは渋い石が好きだ。そんな彼にはちょっとこの海岸では力を発揮できなかったようだ。もう少し質量が、硬度が、表面の展開が欲しいと思っただろう。そして風化が彼の心を躍らせるのだ。きっと。


もう少し海辺の散策をしたら、帰ろうか。東京で飲みましょう飲みましょう。
そういえば、384はどうした。東京からの石拾いなら384がいてもおかしくないが。
彼は今日は予定があるらしい。夜の食事には駆けつける。
いやあ、見たかったよ、君の石ころ。おそらくこの海岸は384向きだから。
384の石はこちらをご覧あれ。





日が暮れる。


ヨットが横切る。気持ちよさそう。

そうそう、僕の石は、どんなんかというと。


結構拾った。小粒な石ころに引き込まれたあとは、どんどんいい石ころが拾えた気がする。最初は地味だと思っていた海岸も、目を凝らすとカラフルな世界だった。瑪瑙はとても小さなかけらほどのものしか拾えなかったがそれでいい。家に帰ってじっくり観察しよう。


拾った石を流木にのせてみたり。


いろいろ写真を撮ったりして遊んだ。


どこかの子供達も遊んでいた。


夕日を眺めるK、、。


さよなら立石海岸。すばらしい石と海をありがとう。


最寄りの駅へ行くためバスを待つ。バス停近くに居酒屋らしき建物がある。
なかなかいい感じだ。今度行ってみたいなあ。今日は384が待っているのでね。



海で拾った石|神奈川県の海岸



東京から帰り、自宅で石を洗い並べてみた。すべすべの石、しましまの石、マットで深い味わいの石。多様な石がある。侘び寂びもあるじゃあないの。かなり小さな石だが、たまにはこういう石拾いもいいなあ、と改めて思った。


実はたくさん瑪瑙のかけらを拾っていたらしい。純度の高い瑪瑙はあまりなく、どれも虫歯みたい。でもとても小さいからかさばらないし、記念なので全部持って帰ってしまった。瑪瑙じゃないものも含めて。


寄りでじーっくり見ると大変面白い。また行きたい。立石海岸。
しかし、まだまだ石ころ探しの旅は終わらない。あの青森の質量、存在感を求めて。

それではまた次の石拾いで。
ごきげんよう。





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今回の石の人のおすすめ

(2022 10/16)
リュック・ベッソン

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