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2021年10月16日土曜日

石拾いの戦い〜さよなら福井最後の石拾い〜 福井県の海岸 |思い出その四十八|

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Toumo

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石拾いの旅|福井県の海岸



2017年8月13日。

さてさてTADAの肉うどんから始まった。本日最後の石拾いに向けて力を蓄えておこうと張り切っているご様子。
僕とKは何を食べたのかすら覚えておらず、それほどに石のことで頭がいっぱいなのか単に写真が無いので記憶を呼び戻せないのか、おそらく後者だろう。


エネルギー補給でしか無い昼食を高速で済ませた三人は、最後の福井石拾いスポット、海水浴場に到着した。海水浴シーズンなので、人がいるいる。すこし前の僕であれば人目を気にして、こっそり拾っていただろう。しかし今では堂々と拾う。三人という心強さもあり、石を探して
どんどん海岸を歩き回る。
この海水浴場、福井の石拾いが始まったきっかけと言ってもいい。TADAが最初に見つけた福井の聖地なのだ。
だが今は聖地とは呼ぶにはふさわしくない一般的な海水浴場だ。いつもこの海岸はシーズンが来るとならされ邪魔な石は排除される。今日もどれだけ石が残っているのか怪しいものだ。
そうでなくても最近はTADAの乱獲により瑪瑙は激減し、大きめのいい感じの石ころもなかなか見つけづらくなった。TADAの乱獲は僕の勘違い、ということで一応決着はついているが、とりあえず、石が減ったことに間違いはない。石が楽しめるのもあと数年だろう。
灼熱の中、KもTADAも黙々と拾う。海水浴客は海に入り気持ち良さそうだが、こちらは石修行だ。これだから夏の石拾いは分が悪い。
あまりに長時間拾っていると日射病で死んでしまいそうだ。30分強で早めに切り上げる。三人の石選抜の始まりだ。


Kの拾った石。なかなか掴みづらいチョイスでこれといった石は無いように思ったが、茶色ベースに細かい傷が無数についた石なんかは、どこか魅力を感じる。この短時間では、これくらいの成果で十分なんだろうか。


僕の拾った石は。地味ー。だがそんな中、小さく健気にたたずむ小さい貝のような石が可愛らしい。しじみー。
これはのちに小粒な石ころオールスターズの一員となるだけのポテンシャルを持っているのでは無いか。とまあやはりこの時間内ではこれくらいが限界なのである。


TADAの石も同様、たいした石は無いだろう。うんうん。そうだね、無いね、、無い、、、無い、、、。
あーーーーーーーーーる!!!


あるやないけ。なんやこの石は。波によって平たく磨かれたほどよく小ぶりで、すべすべな触り心地と地味ながらも駐車場のグレーストーンとは一線を画すアッシュベージュなカラー。そして毛細血管のごとく繊細にそして美しくやりすぎず張り巡らされた黒の線。


そしてもう一つ。こちらもすべすべの流線形フォルムに、赤茶の色。所々に濃い斑がアクセントとなって引き込まれる幽玄な石世界。

TADA、、。またしても今回の石拾いは惨敗だ。ホームでの石拾いだとかそんなのは関係ない、これがTADAの実力だ!認めてやる、おまえは天才だ。
福井の石に祝福されし男よ、またこの地にやってくるまで待っていな!

海で拾った石|福井県の海岸


そして選抜を終え、家に持ち帰って冷静に石ころたちを眺めてみた。むむむむ、、。よくわからん。やはり、しじみな石だけは見立てによって昇華された感はあるが、あとは石ころ、岩のかけらといった感じでまだ何も見いだせていない。強いて言うなら半透明のくすんだオレンジ色の石があって、ひびのはいり加減に若干の詫び錆びがありいいような、そこまででもないような、そんな感じのそんなんである。


遠目に眺めてみても俯瞰でみても、まあ、そんなんである。


いま書いていて思ったのだが、最近ぶつぶつぶつぶつとあまり納得の石拾いができていないと愚痴っぽい思い出日記になっている。だいぶ前から気付いていたが、そうなんだから仕方がない。すべては青森の石から始まっているのだろうがそれももううんざりだと思うので、書く気にもならない。いっそ青森に行ってしまえば、ぱーっとすべてが解決するのだろうか。

しかし福井の海は悪くない。僕の心がすさみきっていい石を見つけられなくなっているのだろう。まだまだ長くなりそうだ、石ころ探しのこの旅は。

さようならTADAと福井。東京へ元気でK。





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(2022 10/16)
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