アナリティクス

2018年7月7日土曜日

石の聖地を求めて、茨城県の海岸へ石拾い |思い出その二十八|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|茨城県の海岸




201699日。

千葉での石拾いも記憶に新しいが、僕は次なる場所を探し続けていた。その理由はただ一つ、青森を超える海岸を探す!である。

どこへ行っても青森の石が脳裏にちらついて、必ず比較してしまう。「こんな石、七里長浜にはごろごろ転がっていた」だったりとか、「七里長浜だったらこの石は拾わない」とか、「果たしてこの石は拾うに値するのだろうか」とか、「この石に比べてあのとき七里長浜で拾った ああああ。あー。

もうだめだ。聖地伊豆の菖蒲沢海岸も、隠された聖地福井でも、三重の七里御浜でも、津軽の錦石には到底敵わない。そもそもあの海岸は何だ。津軽の七里長浜は海岸こそ広いが石は疎らにある程度。なのにあの石の良さは一体何が理由なのだろうか
一つとして似た石が無い多様性、趣、侘び寂び、密度、触り心地、何ひとつ勝てる気がしない。
インスタグラムをウォッチしても青森の石がダントツで良い。青森に住んでいる人が羨ましくて仕方がない。どうにかして、青森に行かずに、在住している愛知の海岸で、満足する石拾いが出来るようになりたい。
現時点では、東海地方にはそのような海岸は無いと思っている。では、よく遊びに行く東京を拠点とし、電車で日帰りで行ける場所はどうか。そんな風に考えていた。

青森の石拾い3人組で計画を立て、(ほぼ僕が勝手に決めたが)石拾いに行くことになった。渡辺一夫先生の本やGoogle先生、インスタグラムの力をフルに活用し、行き先は茨城県大洗海岸に決定。
どうやら青森に少しは太刀打ちできそうな海岸であることを突き止めた。恐らく。多分。だったらいいが。もう妥協は許されない。

圧倒的に良い石。有無を言わさず、全く石に興味がない人々の心まで鷲づかみにし、あの石悪の申し子マシューでさえも唸らせる石を拾ってやろうじゃないか。

早速名古屋を新幹線で出発。東京へ直行。今回は寄り道なんてしない。そんな保険はかけない。今回の石拾いへの意気込みは半端なものではない。絶対に拾ってやる。青森を超える石を。

東京に到着し、夜は酒を飲む。ほろ酔いになると早々にサラブレッドKの家で眠りについた。

2016910日。

384、K、僕の3人で東京駅から大洗へ。
この頃から、記録用に写真をちゃんと撮り始めていた。そろそろ石拾い中の心理状態もルーティン化し始めており、日記でも同じことを繰り返し書いている。これ以上読者にデジャヴを体験させてはならない。
写真を見ることで記憶を回収していこうと思う。


茨城県大洗海岸 石拾い

電車で石拾いに行く石の3人。東京を離れ、車窓からはふるさとの風景。

茨城県大洗海岸 石拾い

水戸駅から大洗行きの電車に乗り換え。

茨城県大洗海岸 石拾い

大洗へ行ってきな!
何やら電車の様子がおかしい。このアニメ絵のばあちゃんは一体誰なのだろうか。

茨城県大洗海岸 石拾い

大洗町はアニメ、ガールズ&パンツァー略してガルパンの聖地らしい。Google先生によると、女子高生が戦車に乗って武道をやるアニメだそう。
大洗が石の聖地でもあってほしい。
・ガールズ&パンツァー(面白いのかな、、)

茨城県大洗海岸 石拾い

何やら古めかしい電車なので、なんとなく写真を撮る。

茨城県大洗海岸 石拾い

大洗に到着。ちょうど2時間かかった。

茨城県大洗海岸 石拾い

がらんとしている。

茨城県大洗海岸 石拾い

駅には何か良く分からない、名所や名物っぽいオブジェのガチャガチャがあった。水戸納豆らしきものがあるので、大洗のガチャではなさそうだ。
前回の日記で、石拾いのできる海岸がある町は観光地化されていない場合が多いと書いたが、大洗はそうではない。少し寂しい印象はあるものの、ガルパン聖地ということもあって少しだけ盛り上がっている印象。

駅から海岸へ、徒歩では少し遠いので、タクシーで行くことに。運転手に大洗海岸に行きたいと告げると、海岸に何をしに行くの?とすぐさま返された。それはそうだろう。海遊びに行く雰囲気でもない男三人が行くのだから。
正直に答えた。
「石を拾いに行くんです。」
「え?石?なんでまた。」
100人中100人がこう返す。石を集めていると言うと、集めて何をするのかと返しが来て、ただ集めるんです。と答えると、納得できないままもやもやした状態になるのだ。

茨城県大洗海岸 石拾い

タクシーから降り、少し歩くと海に着いた。やっぱり海はいい。

茨城県大洗海岸 石拾い

ここは、石と砂浜の海岸。砂浜は茶色をしている。

茨城県大洗海岸 石拾い

石はこんな感じだ。
これは実に、、、。みなさんもそろそろ、あるワードが瞬時に頭に浮かんでくるのではないだろうか。「駐車場」。しかし少し待って頂きたい。
ここの石は駐車場の一言で片付けてしまうのは少々おしい。
インスタグラムのリサーチによると、この海岸はよく瑪瑙が拾えるらしい。そこそこ密度の高い石もありそうだ。そもそも日本にある石の海岸の90%が、ぱっと見た印象は駐車場だ。※石の人調べ2018年現在
津軽や伊豆、越前の海岸が特別なのだ。

茨城県大洗海岸 石拾い

濡れるとこんなに雰囲気が変わる。しかしそこまで気分が上がる感じでもない。
何度も書いているが、濡れた状態で一目惚れした石は、乾くと幻滅する。なので持ち帰る前に必ず乾かして選別することをお勧めする。

茨城県大洗海岸 石拾い




コロコロー
コロコロコロー

さっそく石を拾い始める3人。384は今日が2回目の石拾いだ。
石の見た目の趣向は大きく2つに分かれると僕は考える。
ビーチコーミング(貝やシーグラス)の延長にある綺麗なもの集めの石拾いと、水石(鑑賞石)や盆栽のように楽しむ渋めの石拾いだ。384は前者、EやKは後者。今のところだが。
TADAはというと、もう一つ上のレイヤーに見た目派と成分派があって(勝手に定義づけている)、TADAは石の成り立ちや成分にも興味があり、見た目派と成分派のちょうど中間にあたる気がする。石を沢山拾っていると、いろんな面で興味が湧いてくる。僕もいろいろ興味があるが、ほぼ見た目派になるだろう。(成分を調べるのが面倒くさい)

コロコロー


茨城県大洗海岸 石拾い

穴ぼこが沢山空いた石。真っ二つに割れている。水に濡れて綺麗に見える石を拾った時、手でこすってみると、その部分が泥のように溶けてしまうことがある。がっかりだ。これもそういう石の類い。そもそも大きすぎて持ち帰らないが。

茨城県大洗海岸 石拾い

棒を立てて遊ぶ384。純粋な心の持ち主だ。

茨城県大洗海岸 石拾い

鳥居。どうやら大洗の名所らしい。詳しくはGoogle先生で。

茨城県大洗海岸 石拾い

鳥がとまっているの図。

茨城県大洗海岸 石拾い

石盤を読むK。勉強熱心。

茨城県大洗海岸 石拾い

石も風景もKは渋いのがお好き。

茨城県大洗海岸 石拾い

石が積まれている。何故か切ない気分になる。

茨城県大洗海岸 石拾い

割れた実の殻。石好きは実好き。

茨城県大洗海岸 石拾い

カアーカアー

というかお前ら石を拾えよ。
日が暮れてきたじゃないか。出発前にだらだらしているから、大洗駅に着くのが遅くなっているのだ。

コロコロコロー

茨城県大洗海岸 石拾い

これにて石拾い終了。この写真で見ると結構いい。瑪瑙も幾つか拾ったが、透明度が高く形が整っているものは、なかなか無い。瑪瑙は固く削れにくいので、自然の波で丸く削られ整ったものを探すのは一苦労だ。

茨城県大洗海岸 石拾い

とてつもなく大きい流木を発見した。384「これ、流木だよね?」

茨城県大洗海岸 石拾い

まあ座るよね。

茨城県大洗海岸 石拾い

虫食いのような跡が面白い。

茨城県大洗海岸 石拾い

蛇に縛られた痕のよう。

大洗海岸近くの和食屋で夕飯を食べる。酒も少々。残念ながら写真はない。他に特にやることもないので、帰ることに。タクシーに乗ったのか、頑張って徒歩で大洗駅まで帰ったのか全く覚えていない。バスかもしれない。

茨城県大洗海岸 石拾い

電車で帰る。夜の電車は嫌いじゃない。特に夜のローカル電車はどこに連れて行かれるか分からない感じがいい。

東京に着いたら、解散。今日もKの家に泊めてもらう。



海で拾った石|茨城県の海岸

茨城県大洗海岸 石拾い

拾った石は、こんな感じ。

茨城県大洗海岸 石拾い

寄りのカット。
なかなか悪くない。悪くはないのだが、しみじみと味わい深いものが少し薄い気がする。海岸のせいではなく僕の探石眼、探石力が足りないだけのような気もするが。

茨城県大洗海岸 石拾い

恐竜の卵のよう。

茨城県大洗海岸 石拾い

大きな瑪瑙。干し柿のよう。

茨城県大洗海岸 石拾い

これも瑪瑙だと思われる。(違うかも)チーズケーキのよう。瑪瑙は石ではないそう。

茨城県大洗海岸 石拾い

木の化石、珪化木も落ちていた。

茨城県大洗海岸 石拾い

次の日の朝。昨日Kが拾った石を見せてもらった。確かこれが大洗の石だった気がする。(違うかも、、)

茨城県大洗海岸 石拾い

ついでに、青森で拾った石を見せてもらった。綱不知海岸の石。
ぐ、、、。ぐぐ。ぐぐぐ。
実に良い、、。

茨城県大洗海岸 石拾い

こちらは七里長浜の石。
良すぎるやんけ。ため息が出る。

最後に、またしても青森の石の良さを見せつけられたが仕方が無い。いいものはいい。

次回、思い出二十九は、石悪マシュー三度来る。
デザイナーEのルーツであり、天竜川の終着点、静岡県の海岸へ。





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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

(2022 10/11)
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おすすめの石の本

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